ハイホーの山日記




せんがだけ
仙ヶ岳 
961m



東海展望から仙ヶ岳

この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したものです。(赤線はイメージです)


(H22/12/11)
駐車場---(30)---登山口(旧営林署小屋の廃屋)---(50)---堰堤---(65)---仙ヶ岳西峰---(10)---東峰・仙の石---(50)---堰堤---(50)---登山口(旧営林署小屋)---(30)---駐車場<


今春、宮指路岳に登ったのに続いて、この山を小社峠経由で行く予定だったが、小岐須渓谷の「山の家」から先が通行止めで、長い林道歩きを避けたため延期していた。いつまで経っても通行止めが解除されないので、今回、ルートを変え、石水渓口から登ることにした。

登山口に行くのに、たいへん苦労した。鈴鹿ICからR306号線に入ったが、まず、最初のY字路を左折して間違えた。次に石水渓の道標の手前の信号で右折してしまったので、中日カントリークラブに入ってしまい、何度も迷って、やっと石水渓への道に入ったが、下の写真のバス停と標識を見逃したため、山道を奥へ奥へと進み、安楽峠に向かってしまった。石水渓キャンプ場の前を通ったとき、林道への右折地点を通り過ぎたことに気づくべきだった。このためICから林道の駐車場まで1時間もかかった。


◎登山口へのアクセス
 1.東名阪自動車道の鈴鹿ICを出て右折。
 2.国道306号線を南へ。南東角はファミリーマート。鈴鹿ICを出たところにもFマートがあるが、そこではない。
 3.石水渓への道路標識を右折。右折した左側にJAがある。
 4.新名神自動車道と平行して走ると、右手に仙ヶ岳登山口のバス停がある。ここを右折。角には仙ヶ嶽と書かれた木の道標もある。
 5.林道に入ると悪路が続く。虎ロープの車止め手前、左側に数台置ける駐車場がある。ここから登山口まで30分の林道ウォークする。


この目印を見逃すと安楽越えの道に入ってしまう(写真は帰路、薄暮のなかで撮影した)


林道は、途中で虎ロープの車止めとなっていた。30分の林道歩き終点には、1台入っている車があったが、クロカン四駆だった。林道から山道へ、そのまま直進すると旧営林署小屋の廃屋があり、道が分岐する。右は滝谷不動から南尾根経由で仙の石へ。左は石谷川から白谷を経由する白谷道コースである。

今回の計画は往復とも白谷道コースとした。なぜなら鈴鹿にお詳しい 西内正弘先生の「地図で歩く鈴鹿の山」によれば、この山の安全度は「D」と評価されており、南尾根コースは日和見させていただいた。ちなみに西内先生によれば、この山は「鈴鹿の鹿島槍ヶ岳」と云われているそうだ。ということは、さておき営林署小屋の裏から回り込んで白谷に入る。

結論から先に言うと、このコースは、ほとんど沢に沿って、あるいは谷の中に道があり、頂上直下まで谷を登り詰めるコースである。沢を渡渉すること二十回?、あるいは、それ以上かもしれない。帰りに数えてみたが、両手で数えられなくなった。

沢に沿って山腹道を進み、谷を高巻くと岩壁に鎖場がある。道幅があるので恐怖感はない。次はアルミ製の固定梯子が二つ。沢に下りて登る。この後は丸太の橋が連続する。帰路は雨に降られたので、丸太の橋は、よく滑った。

左に御所谷コースの標識がある。見ると、かなり急登だ。頂上(西峰)に御所平への標識があったが、難路とあった。この後も引き続き白谷道コースは、沢を右に左に渡り続ける。ホップ、ステップで岩の上を飛び越えていったら、ジャンプで目の前に大岩!。下ばかり見ていたので危なかった。

自分の感覚としては平行移動しているようだが、実際は徐々に高度を上げているようだ。なお、この日は、前に雨が降ってから10日ほど経っていたので、渡渉できない所はなかったが、水量の多いときは、靴を履いては渡れない所ができるかもしれない。

駐車スペース 林道終点から すぐ分岐の標識
廃屋となっている旧営林署小屋 鎖場
手前から下りて奥を登り返す 御所谷との分岐


道は迷うことはないが、何度も沢の渡渉を繰り返すので、どの岩を伝ったらいいか、また、どの岩を飛び越えたらいいか迷う。巻き道の急登を進み、徐々に高度を上げていくと左に高い堰堤が現れる。右側を越すと広い河原となる。今までと景色が一変する。白谷の名のごとく、きれいな白色の岩の中を進む。この河原に出たところで、正面に双耳峰の美しい頂上が見えた。

伏流になった谷や滝の連続する沢筋を、足元に気をつけながら行くと、所々で進路を見失う。道を見失ったら、白色のプラスチックを探す。「白谷道コース 」「の用心」「山火事注意」の看板は、至るところにある。また。岩には赤色や橙色で印や矢印が書かれてあるので、それに従う。

川幅が狭くなり、水量が減ってくる。傾斜も増してくる。落ち葉が堆積し、ヒザまで埋まってしまう。雪ならラッセルできるが、落ち葉では戻ってしまうので、先行者の踏み跡がわからない。ガレた谷を急登する。雑木が切れて空が明るくなると尾根鞍部の分岐に出る。左に行く。10分とかからず頂上(西峰)に出る。5〜6人も座れば満員になるほど狭い。しかし、360度の展望がある。北に向かえば小社峠から宮指路岳。西の道は御所平(難路)への道。来た道を戻れば、東峰から仙鶏尾根から野登山へと続く。
 
 

こんな所を越えてゆく 堰堤の高さは、10メートルくらいか
この谷の落ち葉は、深いところで50センチ 尾根鞍部の標識
頂上(西峰) 頂上から鎌ヶ岳と その左は御在所


この日、出会ったのは3組5名。今年は誰とも出会わない山を歩くことが多かったので、人と出会えるのは嬉しいものだ。安心するのかな?。ただし、私と同じ中高年ばかりだが・・・。

突然、雨が降ってきた。予報では、所により雨だったが、あわてて店じまいをして下山する。ただし、東峰と仙の石経由で再び鞍部に戻って、来た道を帰る。雨のせいで滑るので、沢の渡渉は慎重に転石を越えてゆく。

東 峰 仙の石

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