ハイホーの山日記




そむぎやま
蕎麦粒山 
1,297m



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(H12/5/5)

林道駐車場---(50)---小広場---(10)---登山口---(70)---稜線鞍部---(60)---頂上---(50)---稜線鞍部---(60)---登山口---(60)---林道駐車場

写真は、360度展望の山頂

◎登山口へのアクセス
国道303号線の横山ダムの分岐を左折し、旧坂内村方面へ。広瀬の集落から「遊ランド坂内」の看板を右折し、大谷林道を北進する。3kほど走ると、これ以上、車が進入でない行き止まり地点が駐車場。

◎登山の記録
出発するも、いきなり土砂崩れで道がなく、ロープで谷に降り、ゴムロープで這い上がる。その後は坦々とした林道が続く。道は荒れ放題で、土砂崩れがなくても、とても車が通れる道ではない。ところどころには、落石あり。一抱えもあるような岩も点在。途中、山菜取りのグループに出合う。道すがら、コゴミ、フキ、うど、タラの芽などの山菜も豊富。本流に落ちる沢には、天然ワサビも自生している。クローバーはピンクの大きな花を付けている。こんな大きな花の咲くクローバーは初めて見た。

カゴカケ谷から流れ落ちる滝を左に見て、プロムナード気分で約 50分、小広場に到着。休憩する間もなく、沢筋を直進し、流れを左に渡ると、石楠花の咲く急登の登山道へ。

いきなり急登につぐ急登の連続。木の根が入り組んで絡まる道を両手、両足を使って、這うように、ひたすら登る。途中、老夫婦と単独行の男を追い抜くが、息が切れ、喘ぎながら登る。木の根元のイワカガミの群生が眼に入るが、見る余裕もなく、ただ登るだけ。灌木地帯に入ると、夏のような太陽が照りつけ、汗が吹き出る。水分の補給なしでは進めない。やっとの思いで稜線鞍部に到着。鞍部だというのに、峠のような地形だ。一人で登ったとしたら引き返していた。

残雪に覆われた蕎麦粒山が正面に見えるが、まだまだ遠い。せっかく登ったのに、一度、大きく下る。熊笹の道をかき分けながらの行進。熊笹に頭まですっぽりと覆われ、かすかな踏み跡をたよりに下るが、ところどころで、踏み跡を見失う。しばらくすると、一面の雪の原で雪上行軍の登りとなる。延々と続く雪の上を足を滑らせながら進む。雪が緩んでおり、時折、踏み外して、真下に落下する。陥没すると雪が崩れ、下は熊笹なので足が地につかず、這い上がるのに悪戦苦闘する。三角錐の頂上は見えるものの、なかなか近づかない。

一度、北に大きく振って、それから左折し、頂上への急登となる。一度、雪が消え、最後のひと登りをすると、そこが1,297mの頂上。360°の展望が開ける。雪をかぶった能郷白山、北に遠く冠山と金草山。荒島岳は、能郷白山の影に隠れているらしく確認できない。南には貝月山方面も開ける。先着は二人。その一人と山の確認をしながら会話が弾む。

1時間の昼食後、下山。再び雪の原に突入。雪の消えた泥濘に足を滑らせ、転倒する。途中、老夫婦とすれ違う。もう少しで頂上すよと激励。その後、進路が不明に。再び稜線鞍部を目指し下る。そして登る。単独行の男とは出合わない。引き返したらしい。

鞍部からの下りは、熊笹や木の幹、枝を掴みながら、何も考えず、一心に駆け下る。途中、ほぼ垂直の固定ロープ場で手が滑り、2mほど落下し、擦り傷、打撲傷を負う。ロープに結び目がついていなかったので、ストレートに落ちてしまった。帰路の林道は軽快に下る。

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