☆はじめに / Prologue

トップの画像は、① 玉辻山 ② 三角点 ③ 頂上から太平洋方向の展望 ④ 福地ダム湖の順でスライドする。

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日本の山岳切手シリーズ第4集が、平成26年5月1日に発売された。そのなかに、富士山、奥穂高岳などとともに沖縄県の玉辻山が選ばれていた。発行されたときの日本郵便のコメントは「大宜味村にある標高289mの玉辻山は、沖縄本島内では山頂からの視界が開けている数少ない山のひとつで、山頂に立つと、まるでブロッコリーのように見える森と、その向こうに広がる海や半島を見下ろすことができる」というものだった。この切手は、日本各地の名山を題材としたシリーズなのだが、実は、私は玉辻山という名前は初めて聞いた。ヤマケイの分県登山ガイドにもその名はない。そんなマイナーな山が、なぜ沖縄を代表する山なのか、これは行ってみるしかないと思っていた。なお、この切手シリーズは、平成27年4月現在、第6集まで発行されているが、沖縄県で選ばれているのは、この玉辻山だけである。

切手
日本の山岳シリーズ第4集の玉辻山

☆ データ / Data

登山日 : 平成27年4月16日
山 名 : 玉辻山
読 み : たまちぢやま
標 高 : 289.3m
地形図 : 国頭平良

☆ コース時間/Course Time

駐車地---(110)---頂 上---(65)---駐車地

端数は5分単位で切り上げ。往路は道迷いの時間を含む。昼食以外の休憩時間も含む。


☆ 登山口へのアクセス / Access

登山口は、国頭郡東村の福地ダム近くにある。沖縄自動車道の許田ICを出てからここに行く方法は、西海岸を経由しても東海岸を経由しても、どちらでも大差ないので、ネットのルート検索が選んだ道をご紹介する。我々もこのルートを通った。
1.沖縄自動車道許田ICで下り、国道58号線に入る。
2.世富慶の信号を右折し、名護東道路に入る。
3.国道58号線を北上し、大宜味中学を右に見てすぐの塩屋湾にかかる宮城橋の手前を右折し、県道9号線に入る。
4.塩屋湾の幅が狭くなると左に大保大橋が見えてくる。橋を渡り国道331号線に合流する。
5.東村平良で突き当たるので左折する。
6.東郵便局を右に見て、東村役場の手前で左折する。
7.村民の森「つつじエコパーク」を左に見て、そのまま道なりに進むと左側に下の写真のようなゲートが現われる。この前に車を止める。

☆ 記 録 / Report

今回もネオスの山登りクラブの皆さんとご一緒した。入口にはロープが張られているので、ロープを乗り越え林道に入る。車でも通れるような広い道を直進する。右手に福地ダム湖を眼下にすると金網で囲まれた施設に突き当たる。ここは左の道に入る。すぐに、コンクリートの車止めがあり、国有林の看板がある。ここが登山口となる。今日のコースは緩やかなアップダウンを繰り返すが、頂上直下から頂上までは、それまでの道とは大きく変わって急登となる。なお、この山は登山口から頂上に至るまで道標は一切ない。頂上には山名板もない。

登山口から、よく踏まれた道を直進すると最初の分岐がある。ここは迷わず右に行く。このあとも分岐が続く。数えていなかったが、登山口から頂上までに何箇所もあった。道に続くのかどうか分からないが、獣道のような小さな分岐も何箇所かあった。この山はテープだらけで、登山者のためのテープだけではなく、マングース捕獲用のワナの上にはピンクテープがいくつもぶら下がっている。そのほか、木の幹に巻かれた赤と黄色のテープ。枝に結ばれた青とピンクの2色テープ、それに「少し古い」と書かれた意味不明の黄色のテープなどがあり、どれを信じて進めばいいのか迷った。はじめはコンパスを見ながら赤と青の二色テープのある方に進んだが、どんどん西に向かってしまった。登山口から見ると頂上へは北に進まなければならない。どうやら道が違うようだ。戻って前の分岐を反対方向に進んだ。おそらく誰も歩いていないような道だった。こんどは、もう一つ前の分岐に戻って違う方向に進んだが、この道は、どんどん下ってしまう。おそらく大国林道に向かう道だと思い、前に歩いた三分岐のところまで戻った。ここを通るのは4回目。再び直進し、途中で、斜め左うしろに向かう道を進んだ。この道は、まだ歩いていない。歩いていない道は、この道だけだが、こんな曲がり方をする登山道は違うと思って、はじめから外していた道だ。すぐ行き止まりになったが、左下に道があった。その道に下りて進んだ。帰るときに来た道に戻らず、この道を直進したら三分岐の中央の道に出た。雑草が繁り、ぬかるみに落ち葉が堆積した道で、人が歩いた形跡がないと思って引き返した道だった。

この下に地理院地図をリンクする。この地図に村境に沿って黒色の実線が標されているが、この実線が登山道だとすると、我々は、途中からこの実線ではない道を歩いている。コンパスで北へ北へと向かううち、最終的には頂上まで行ったが、どこを通ったのかは地図に落とすことが出来ないので、この山のコース地図は掲載していない。


地理院地図へ

やっと、正しい道に戻ったようで、279メートルと記された頂上直下の石柱に出会った。石柱にリボンが結んである。ここからは、頂上への直登。赤土の道を登る。頂上が見えてくる。次は、ロープの設置してある急登となる。硬い粘土質のような土で、ところどころツルツルになっている。足場を固定して振り向くと福地ダム湖から太平洋までの眺望となる。下りるときは大変だなと思いながら両手を使って登る。一旦、木の枝で道が見えないほどの薮漕ぎをすると再び急登となり、三等三角点のある頂上に出る。ネット情報では360度の展望とあったが、木が生長し北側の与那覇岳、伊湯岳方向は展望することが出来ない。それでも東から南に広がる太平洋、平良湾方向と上のスライドのようなブロッコリーの森を眼下に収めることが出来た。なお、頂上直下の石柱に279メートルとあったが、頂上との差は10メートルしかない。建物なら4階建てに相当するが、実際にはもっと標高差があった。等高線を見ても30m以上は高低差があるので、279メートルは違っているのではないかと思う。また、雨の日の登山は、間違いなくスリップするので要注意。

登山中、他の登山者とは誰にも会わなかったが、大型の捕虫網を持った男性にお会いした。何を捕っているのかとお尋ねしたら「カミキリムシ」と答えられた。その方が名前を付けたカミキリムシもあるとも言っておられた。長い名前だったので違っているかもしれないが、ネクマチヂヒオドシハナカミキリと言われたような…。その日に採集した一匹を見せてもらったが、よく、こんな小さい虫を見つけるものだと感心した。その方は、我々より先に来て、帰るときにも、まだ頑張っておられた。熱心な方だった。



ここが登山道入口、この左右に数台置くことができる 直進するとこの金網の施設に出る。左の道に入る
正面にこの看板がある 登山道は、こんな道で始まる
こんな分岐がたくさんある 至るところにマングースのワナがある
何度も行ったり来たりした三分岐 頂上直下の石柱。固定されてないので、乗ったりしないように
ここから頂上へは急登となる 頂上が見えた
頂上直下のヤブ漕ぎ もうひと登りで頂上(Nさん撮影)
スキーなら下りるのをためらう様な急斜面(帰路、Nさん撮影) 頂上はこんなところ

ネット検索をすると、この山には、途中から入山禁止の看板が立っているという。我々は、そんな看板があるところは通らなったので目にしなかったが、不思議に思って調べてみたら、登山口は東村にあり、頂上は大宜味村にある。東村では規制をしていないが、大宜味村では登山禁止にしているそうだ。そのため、途中から入山禁止になるという訳だ。理由は自然保護という。ところが頂上から200メートルほど西側の大宜味村側には大国林道が走っている。人が歩くのは禁止しても車が通るのはOK?。自然保護をうたうなら "やんばるの森”に道路を造ることを禁止するのが先だと思うよ。

本土にいるとき、二つの市の境界に沿って縦走路がある山に登った。道は登山口から途中までA・B両市の境界にあり、途中からB市になる。その後、再びA市に戻る。A市側の道は道標もしっかり整備されている。ところが途中からB市になった途端、道標が全く消えてしまう。分岐が多い登山道だったので、私は初めて登ったとき、道を間違えてB市側の麓に下りてしまった。バスも通ってないところだったので、国道まで歩いて家の者に車で迎えに来てもらった。何年か後、B市側にも道標が整備されたまではよかったが、登山道の通称をA市の表示とは異なり、B市の名前が入った名称にしてしまった。初めて登った人の中には、道を間違えたと思って引き返した人もいたそうだ。行政のハザマにあるとこんなことが起こる。



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この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。リスクは自己責任でお願いします。