☆データ / Data

登山日 : 平成30年11月17日
山 名 : 照山(案内標識や阿波連の歌の歌詞は照岳となっていた。地元では照岳ともいうらしい)
読 み : てるやま(照岳は、てるだけ or てるだき)
標 高 : 170m
地形図 : 地理院地図

☆登山口へのアクセス / Access

1.阿波連(あはれん)集落から徒歩の場合は、渡嘉敷(とかしき)港方向に戻り、「森林公園、ログハウス」の標識を左折する。
2.舗装道路を直進し森林公園まで行って、舗装の切れたところで右に回りこんで登山道に入ったが、途中の「展望台」の標識を右折して疑似木の階段を登れば近道だった。行くときは、この道が頂上に通じていることを知らなかった。
3.車の場合は、森林公園の駐車場をお借りする。私が行った日は誰もいなかった。
4.渡嘉志久(とかしく)集落から徒歩の場合は、林道渡嘉志久線をトイレのあるところまで登る。ここが登山口。
5.渡嘉敷港から徒歩の場合は、「慶良間海峡展望所」を過ぎ、道路右側の「戦跡碑」のあるところを右折する。すぐ 上記4. のトイレ前に出る。

☆コース / Course

阿波連集落の新垣商店---(20)---登山口---(10)---照山頂上---(5)---展望台の標識---(10)---新垣商店
渡嘉志久集落から登山口までは徒歩10分。渡嘉敷港から村道経由で登山口までは徒歩40分。ヤマケイのガイドブックに掲載されている渡嘉敷林道経由は時間がかかりすぎるので、おススメしない。

端数は5分、10分単位で切り上げ。休憩なし。

☆まえおき / Preface

"ケラマブルー"と呼ばれる透明度の高い海で有名な慶良間(けらま)諸島は、昭和53年から沖縄海岸国定公園に編入されていたが、平成26年3月、新たに慶良間諸島国立公園として指定された。その慶良間諸島に中で一番大きな島が渡嘉敷島である。今回の照山は、ヤマケイの新・分県登山ガイド〔改訂版〕46「沖縄県の山」で、渡嘉敷島で唯一掲載された山である。しかし、今回行ってみて分かったのだが、ヤマケイのガイドブックの説明はおおざっぱすぎて、また、掲載されている地図に登山口の表示もないので、このガイドブックだけを頼りに照山に行き着くのは無理だと思う。

なお、琉球新報の記事によると、この島を歩くときには、イノシシに注意する必要がある。近年、島内でイノシシが繁殖し、この6年で664頭が捕獲されており、まだ数百頭が生息していると見られている。島の方に聞いた話では、イノシシは島内の何処にでもおり、1日に3頭見たという人もいた。捕獲されたなかには自然交配のイノブタもおり、イノブタの方が繁殖力が強いので、島では駆除方法を再検討しているそうだ。また、先日もテレビで放送していたのだが、渡嘉敷島のイノシシが海を泳いで座間味(ざまみ)島にも出没しており、座間味島では、今までイノシシ対策をしたことがなかったので、どうしたらいいのか頭を悩ませているとか。

☆記録 / Report

私は阿波連集落に泊まっていたので、徒歩で照山を目指した。あらかじめ宿の方に道を聞いたのだが、「森林公園まで行くと登山口があるが、地元の人は登らないので、きっと雑草だらけじゃないのかなぁ」という返事だった。

舗装された道を渡嘉敷港方面に歩くと10分で「森林公園、ログハウス」の看板がある分岐に到着する。左折して舗装道を登っていくと右側に階段があり、「展望台」の標識があった。グーグルマップを見ると、途中で道が消えている。教えられた森林公園はまだ先なので、そのまま進むと木製の巨大オブジェと赤瓦葺きの東屋があり、坂を下るとトイレもある。私は坂を下ってしまったが、来た道に戻り直進し、舗装の切れたところから大きく右に曲がって登山道に入る。登山口の表示はない。

しばらくすると私の背丈より高いススキのヤブ漕ぎが始まる。足で踏みつけたり、両手で分けたりして進む。ウォーキングのつもりだったので手袋を持参してこなかった。ヤブは数分で頂上の展望台に着く。

展望台からは360度の展望があり、眼下に渡嘉志久(とかしく)の浜から阿波連の海、遠くは阿波連灯台まで、また、座間味島、阿嘉(あか)島、安室(あむろ)島、慶留間(げるま)島なども一望できる。

帰路は、展望台から少し登山口方向に戻ると、左側に疑似木の階段がある。この道を下ると5分で往路に見た「展望台」の標識に出る。宿の方に、その辺りは展望台が3ヶ所あるので間違えない様にと言われていたので往路には使わなかったが、この道を使えば15分で頂上まで往復できるので、この道をおススメする。


新垣商店 標識
阿波連集落の中心 この標識で左折
舗装道路 登山口
こんな道を登る 登山道に入る
ヤブこぎ 展望台
ヤブこぎが始まる 頂上の展望台

頂上からの展望
展望台から阿波連集落と阿波連ビーチ、左の先端は阿波連灯台のあるウン島

登山道 標識
渡嘉敷港・渡嘉志久からはこの登山道 この標識で右折すれば頂上へはアッという間
戦跡碑 渡嘉志久登山口
渡嘉敷港から来たときは、ここで右折 渡嘉志久登山口

コース地図へ

このコース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、登山道はイメージです。
往路は赤線、帰路は青線を下った。往復とも青線の方が早くてヤブこぎなし。


《ご参考》平成30年10月にヤマケイの分県登山ガイド45が発行され、本のタイトルは「鹿児島県・沖縄県の山」となっていた。従来、沖縄県は、このシリーズの46にラインナップされていたが、沖縄県単独のガイドブックは消滅し、鹿児島県に吸収されてしまった。その上、紹介されているのは38件(31山、4滝、2公園、1炭鉱跡)から大幅に減らされ、5山と2滝のみとなっていた。沖縄県単独ガイドブックの復活を切に願う。

なお、渡嘉敷島の名所、史跡については ⇒ コチラからご覧ください。

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◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。リスクは自己責任でお願いします。