☆はじめに  /  Prologue

塔ノ倉は、私の持っているヤマケイのアルペンガイド「鈴鹿・美濃」、新分県登山ガイド「岐阜県の山」のほか、「岐阜の山旅100コース」、「名古屋からの山旅」、「ぎふ100山を登る」、「東海・北陸の200の秀山」のいずれのガイドブックにも登場していない。すごくマイナーな山のようだ。

☆データ  / Date

登山日 : 平成21年10月12日
山 名 : 塔ノ倉
読 み : とうのくら
標 高 : 715.6m
地形図 : 谷汲

☆登山口へのアクセス  /  Access

・国道303号線を揖斐川町へ。
・新北山トンネルを出て、最初の信号を右折。
・乙原トンネル(トンネルの中で右カーブ)を出て、すぐ橋を渡ったら鋭角に左折。
・右に立派な日本建築の家があるが通り過ぎる。左に大きな駐車場がある。道路は舗装されている。

☆コース  /  Course time

聖心殿駐車場---(20)---奥の院---(10)---bP04鉄塔---(45)---頂上

頂上---(35)---bP04鉄塔---(10)---奥の院---(20)---駐車場

端数は5分単位で切り上げ。休憩時間を含まない。帰路、奥の院から駐車場までは、ハチと5分ほど"にらめっこ"した時間は含む。

☆記 録 / Report

雲ひとつない快晴の空を車窓に眺めながら、国道303号線を揖斐川町へと進む。この道は2週間前にも横山岳に行くため通ったばかり。連休最終日なのに車が少ない。朝も8時を過ぎているのに揖斐川町の姥坂から新北山トンネルまで、北行きの車は大阪ナンバーの普通車が前にいただけ。その車も途中で右折したので、前にも後ろにも車なしで聖心殿の駐車場に到着。

聖心殿の駐車場 奥の建物はトイレ 登山口 中電の巡視路標識がある


この聖心殿前の駐車場は、山登りの人のためではなく、お参りの人のためのようで、とても広い。トイレまで完備している。トイレは清掃が行き届いており、すごくキレイだった。

登山口は、このトイレと道路を挟んだ聖心殿の石垣の角からコンクリートの道を行く。中部電力の黄色の巡視路標識が立っている。聖心殿の石段を登って、建物の右奥からも行くことが出来る。立派な杉の木々に囲まれた沢沿いの苔むした石組みの階段を登る。この先の奥の院への参道なのだが、沢を渡ったり、一部分、沢の中も歩く。山登りの人には普通の道だろうが、崩れ落ちたガレ場の登りもあり、年配のお参りの方には難渋の道だろう。

20分ほどで奥の院に着く。建物の後ろは、大きな岩壁になっており、岩壁の下の洞窟へは小滝が流れ落ちている。振り返ると、やや右手に小島山が大きく見える。正面に見えるのは地図で確認すると池田山のようだ。



聖心殿 この建物の右奥からも道がある 奥の院 後ろの竹垣は洞窟


ここからは奥の院の左に木造の倉庫のような建物があり、その脇の鉄塔巡視路標識に従う。山道に取り付くまでの一部分だけだが、登ろうとすると靴がずるずると滑ってしまうザレ状態の斜面がある。帰路に気がついたが、ここを通らなくても倉庫のような建物の北に階段状の道があった。雑草だらけなので、登るときには気がつかなかった。奥の院と倉庫の間にR形の小高く盛り上がった道があり、見上げると真っ直ぐに登って行ける。

山道に入ると、伸びた木や雑草が道を覆い歩きにくい。そしてクモの巣が待ち構えていた。このところ人の少ない山に登っているので、よくクモの巣と遭遇する。ここのクモの巣は、ストックで1回払ったくらいでは切れなかった。太くて弾力があり、力を入れて取り払った。また、明るいところでは糸が光っているので、すぐ分かるが、薄暗いところでは気がつかずに、顔にべったり付いてしまった。この山も、奥の院から上は、あまり人が入らないようだ。

奥の院から10分ほどで104鉄塔に着く。展望があるのはここまで。この先は、頂上も含め、スギやヒノキの植林地帯や潅木の林の中を行くので、どの季節でも展望はないだろう。せっかくの晴天なのに、展望のない山に登ってしまった。

巡視路標識は何ヶ所もある bP04鉄塔 素晴らしい天気だった


迷うところはないが、105鉄塔に行かないように

頂上までは、山腹に取り付けられた落葉だらけの道を左山になったり右山になったりしてジグザグに登る。落葉に足を取られて、スリップしそうになる。きっと下りは滑るだろうなと思いながら進むと尾根道となる。迷うようなところはないが、この山には、全山を通じて道標はない。あるのは中電の黄色の標識だけ。赤テープは所々、木に巻きついているが、間違えるはずもない場所にあるので、あまり役立っていない。

頂上近くの105への標識が立っているところは左へ行く。右に行くと105鉄塔に行ってしまう。頂上へは左へ行くのだが、はっきりとした道ではない。左に入った右手の林の中に小広場があり、山頂名表示と三角点がある。頂上はヤブに囲まれているので、この位置関係をよく覚えておいて、帰るとき方向を間違えないように注意したい。この山には、横蔵方面から登る道もある。


頂上手前の巡視路標識を左へ ヤブに囲まれた頂上 手前に三角点


静かな山歩きを楽しむには、イイ山です

頂上は展望もなく、三角点を確認に来ただけ。休憩する場所もなく、すぐ同じ道を引き返した。やはり「落葉のじゅうたん」の場所では、靴のエッジが効かない。スキーの板でもあれば、快適に下りられそうだ。奥の院までは順調に下りてきた。ここが、どういう宗教かは、よく分からないが、登るときに安全をお願いしたので、下山のお礼参りをした。なお、聖心殿について調べてみたが、よく分からなかった。

聖心殿に向かうとオオスズメバチが待っていた。後ずさりして、飛び去るのを待った。にらめっこ状態となり、時間が長く感じられる。いなくなったと思って、ホッとして急いで進むと、また現れた。いつまでも待っておられないので、顔を白タオルで覆ってくぐり抜けると、石の階段の途中で、前より大きいのが、腰の高さでホバーリングしている。迂回路を目で探したが、なさそうなので、こんどは飛び去るのをジッと待った。

駐車場に戻ったが、山歩きをしていた間、行きも帰りも誰とも会わなかった。3連休の最終日だが誰も登っていない。やはり、マイナーな山だった。



コース地図へ

この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線はイメージです。

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◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。