☆ データ / Data

登山日 : 平成26年5月17日
山 名 : ウフグシクムイ
読 み : うふぐしくむい
標 高 : 236.9m
地形図 : 仲宗根、名護

☆ 登山口へのアクセス / Access

許田ICから名護市方向へ。名護市内に入り、国道449号線へ。イオングループのスーパーマーケット「ビッグ」を左に見て、本部大橋を渡る。右にローソン、左にファミリーマートの交差点(交差点名---浦崎)を過ぎて500メートルほど先の本部町謝花(じゃはな)で右折。目印はない。「謝花入口」のバス停がありSONY坊やの人形を左に見たら、その先を右折する。右の角の家は仲間理容館兼商店(建物の塗装はうす緑色)。その先の「謝花」バス停まで行ったら行き過ぎなので戻る。あとは、下のコース地図参照。駐車は、左手の2階建ての民家の先と分岐の手前右に空き地アリ。
SONY坊やの画像は、⇒こちらから

☆ コース時間 / Course Time

登山道入口---(30)---頂上---(35)---登山道入口

端数は5分単位で切り上げ。休憩時間を含む。帰路に時間がかかっているのは、写真を撮りながら下山したため。


☆ 記 録 / Report

ウフグシクムイに登る。この山名はどこで区切って読むのか分からなかった。NET検索をすると、ウフ=大、グシク=城、ムイ=森または盛り上がった土地と言う意味なので、読み方はウフ/グシク/ムイと区切る。漢字にすると大城森となる。ところが城跡はなく、御嶽(ウタキ---沖縄の信仰の祭祀などを行う施設、拝所)がある。ウタキをグスクと呼ぶ事例だそうだ。今回登ったルートとは違う、本部グリーンパークゴルフ場から登る道に立派な祠や拝所がある。

昨年、本部富士に登ったとき、本部富士の登山口の向かい側に踏み跡があった。これがウフグシクムイの登山口かも知れないと思っていたが、ネット検索をしても、ウフグシクムイの登山口を示す記述が見つからない。不安はあったが、方向からするとここしかないと思って入ってみた。結果は正解だった。駐車地から遊歩道に入るとエンジ色に塗られたコンクリートの階段となる。この階段を10段登ったところの左に本部富士の登山口がある。その向かいがウフグシクムイの登山口である。道標はないが踏み跡がある。ただし、草が茂ると分かりにくくなるかもしれない。

始めは歩きやすい道だが、だんだん岩場登りが多くなる。ゼブラロープが次々に現れるが、色もあせ、かなり老朽化しているので、あまり信用しないほうがいいかも。道が陥没しているところや垂直に近い岩場もある。垂直の岩場は、左にエスケープ道がある。両手を使って登るが、本部富士ほどではないが、手をかけるところに尖った岩があるので手袋は必需品。岩場を登りきると、立ち入り禁止のロープが張られた鍾乳洞の竪穴がある。のぞいても暗くて何も見えない。ここから、やっと平坦地歩きとなり、すぐ分岐があるが、ここは右へ。空が開けてくると頂上は近い。広い頂上には、四等三角点があり、ほぼ360度の展望がある。この日は、梅雨の晴れ間となり、波も穏やかで、海の色がひときわ明るくサンゴ礁のリーフもキレイに見えた。 頂上の中央には、測量で使う長い標尺を標柱代わりにして、なぜかタオルが取付けられていた。標尺は、まだ新しそうだったが、こんな重いものを誰が運んできたのだろう。

このあたり一帯は、中生代三畳紀(今から約2億年前)の古い石灰岩質の地質で、降雨による溶食(石灰岩が水に溶けだすこと)で円錐状に岩石が溶け残った結果、国内唯一の円錐カルスト地形になっているそうだ(本部町博物館HPより)。円錐カルストとは、カルスト地形の一種で、亜熱帯から熱帯の高温多湿な気候条件の地域で見られる円錐状の丘陵や岩山をいう。周辺は遊歩道と登山道が入り組んでいる。「本部ふるさと歩道」の案内地図 ⇒こちらから をリンクするのでご参考に。ただし、この地図に表されている道は遊歩道や舗装路で、登山道は書かれていないので、お間違えないように。登山道の地図は、下の「コース地図」からご覧を。

こんな階段が始まる この道標の向かい側がウフグシクムイの登山口 登山口
亜熱帯の森に入る。はじめは、歩きやすい、こんな道で始まる
道が陥没している 岩場登りが始まる ここは垂直に登るので左にエスケープした
エスケープ道 ロープ場が続くが、ロープに頼らず両手を使って登る
鍾乳洞の穴 この分岐は右へ 頂上直下の道
頂 上(Nさん撮影) 四等三角点 本部富士
遙か水納島(奥の島、手前はリーフ) 瀬底島 伊江島タッチュー


=頂上で出会った花=




コース地図へ

コース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線遊歩道はイメージです。

◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。また、沖縄の山には危険な長物が生息しています。ご注意ください。