ハイホーの山日記



どどがみね
百々ヶ峰  
418m


(H18/11/18)
松尾池駐車場---(20)---白山展望地---(10)---登山口---(10)---東峰---(15)---西峰---(20)---東峰---(10)---登山口---(10)---白山展望地---(15)---松尾池駐車場

端数は5分、10分単位で切り上げ、休憩時間は含まない。

この日記は、岐阜観光エッセイ大賞に応募し、優秀賞をいただきました。


優 秀 賞

タ イ ト ル : 百 々 ヶ 峰 散 策

 いきなり御岳が目に飛び込んでくる。乗鞍の峰々も見える。「白山だ!」遠く山々の間から三角の頂上をのぞかせている。ここは岐阜市白山展望地。

 私が岐阜の会社に就職したのは三十五年前。地理も不案内だった入社間もない頃、会社で市内の地図を見ていて「“どゞがみね”と言うんですか? この山、金華山より高いですね」とつぶやいたら、先輩が「“どゞがみね”を知ってるの? エッ、知らないのに読めるの? へェー」と感心された。実は中学校のとき“百々”と書いて“どゞ”という同級生がいたから、読めただけのことである。

 百々ケ峰は、長良川を挟んで金華山と対峙している。長良川右岸の中川原から北に進み、合掌造りの建物のある松尾池を通り、苔むした岩肌の間を流れる渓谷に沿って歩く。すると、小さいながらも流れ落ちる姿が良い萩の滝に出る。滝上に出ると林道と合流する。道は東海自然歩道だけに、幅は広く、丸木の階段が整備されている。広葉樹の間にモミジが混じった林の道は、やがて谷を離れ、ジグザグの登りとなる。急に木々が疎らになり、空が明るくなったら白山展望地に到着である。御岳が正面に大きく聳えている。御岳展望地と改称しても誰もが納得するだろう。

 舗装された林道を進むと峠に出る。何とトイレが水洗である。この舗装道路は、自然破壊だと云う人もいるが、登山道の整備やトイレの清掃をする車のための道なら、自然も受忍してくれるのではないだろうか。トイレの清掃は、毎日行われているそうだ。

 峠から頂上まではあっという間だ。頂上には木造の展望台があり、金華山が眼前に望まれ、はるか伊吹山から養老山脈、名古屋駅前のツインタワーまで遠望できる。

 車止めから歩いて、わずか二十分で北アルプスの展望。そこからまた二十分で市内を一望できる頂上に到達。登る人もまだまだ少ないので、静かな山歩きができる。こんな素晴らしい山が身近にあることを感謝している。

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