ハイホーの山日記



えなさん
恵那山 
2,191m

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(H10/8/23)

黒井沢手前4.4km地点---(60)---黒井沢登山口---(15)---登山道入口---(10)---営林署小屋
---(55)---野熊小屋---(50)---1992mピーク---(70)---山頂

山頂---(15)---水場---(60)---野熊小屋---(55)---登山道入口---(20)---黒井沢登山口---
(55)---黒井沢手前4.4km地点


中津川ICを出てR363経由で川上(かおれ)から左折し林道へ。林道は黒井沢登山口4.4K手前で土砂崩れのため通行止めの表示。20分程進むと、崩壊場所に出る。その手前には、すでに数台が駐車中。我々の後にも3台続く。車を止め、登山口入口まで徒歩となる。

途中、対向するジムニーの青年と遭遇。この先の通行止めを教えたら、Uターンしてきた後、黒井沢登山口まで数分間、便乗させてくれた。若干キセル気分。この青年、林道走りが趣味で、上矢作方面から来たという。

ゲートの閉まった登山口から入ると、とんでもない悪路。これではゲートが開いていても車は通れない。こんなに早朝なのに、下ってくる人が続けて二人も。聞けば、頂上で泊まったのだと言う。後ろの一人は、今、そこで熊に出会ったそうだ。「登山道を横切って沢へ下りていったので、注意してネ」と言うのだが、この山では、こんな麓に近いところで熊が出るのか?。歩き始めたばかりというのに、教えてもらっても引き返すわけにも行かない。15分も歩くと、林道と別れ登山道に入る。木製の掛け橋を渡り大きな水音を聞きながら、営林署小屋に。

営林署小屋を出ると水音はだんだん遠ざかり、急登に。そして鬱蒼とした森林地帯へ。木に名前の標識が打ってあるが、どれも同じように見える。倒壊した巨木が行く手を遮るが、脇をすり抜けたり、くぐったり、跨いだり、乗り越えたりと忙しい。

しばらく行くと水のない沢登りとなり、ごろ石ばかりで歩きにくい。水場で顔を洗うが、あまりの冷たさに驚く。この川原のような登山道も、雨が降ると立派な沢になるのだろう。雨降りでなくてよかった。沢筋の笹の切り開きにいい加減にうんざりしていると地道の登山道になり、しばらくでログハウスの野熊ノ池避難小屋に着く。避難小屋にしては外観も綺麗だが、中も手入れが行き届いており清潔だ。

野熊ノ池を過ぎると、再び灌木の樹林となり、やがて立ち枯れの木が目立つ1,992mのピークをいつの間にか通過していた。進行方向に山頂が見えるはずだが、残念ながら雲のなか。太陽は射しているが、周囲の山の展望がほとんどない。ささやかな下りがあって、やがて周りの様相が一変し、昼間なのにうす暗くなり、道らしい道もなくなった。岩場なのか、樹林の中の石積みの道なのか、区別もできない程、岩がゴロゴロ。岩でなければ丸太の一本乗りで歩きづらい。バランスを崩すと後ろにひっくり返りそうだ。ひたすら我慢の山登り。

最後の水場で、水分をしっかり補給する。溜まった水に手を入れると、10秒と我慢が出来ないほど冷たい。しかしウマイ。タオルを浸すが、冷たすぎて絞れないくらいだ。今日は朝が早かったので、空腹感もひとしおだが、頂上小屋を折り返し、歩くこと5分。こじんまりした2,191mの頂上に着く。周りは低灌木に囲まれ、時折ガスって展望は全くない。東京から来たご夫婦は、苦労して来たのにガッカリと嘆いておられた。

来た道を戻る。水場で休憩の後は、野熊小屋までノンストップ。そして黒井沢登山口までノンストップ。

このコースで登って感じたことだが、登山道が整備されていない。自然が残っていると言えばそれまでだが、手入れされていないので荒れ放題である。百名山のひとつなのだから、遠来の登山者も多い。岐阜県美濃地方の最高峰としては、恥ずかしい限り!。


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