イホーの山日記




へなりやま/ひらぼら/たかじゃれやま
平成山/平洞/高曝山 
381m/424m/457m


この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したものです。なお、赤線の登山道はアバウトです。


平洞から高曝山へ向かう途中、中央:大日ヶ岳、左:白山 



(H22/2/14)
駐車場---(10)---分岐---(5)---平成山---(15)---平洞---(10)---鉄塔---(30)---高曝山---(70 内、40分ほどロスタイム)---平洞---(15)---駐車場


◎登山口へのアクセス
・岐阜の県道58号線(関金山線)を旧武儀町方面に北上。
・道の駅「平成」から2キロほど北で左折。平成(へなり)集落へ。
・舗装はしてあるが、狭い集落の道を進む。
・平成自然公園周辺案内図の看板で突き当りになるので、右へ。左の道は未舗装。
・途中、自然公園駐車場を左に見て、平成山入口の道標を左へ。すぐの二俣を右へ。
・行き止まりの左側に3台ほど車が置ける。

 今回の山行きで「奥美濃のヤブ山」の著者である八代さんにお会いした。下山後、駐車場で著作をいただいた。私はヤブ山は不得意なので、今まであまり挑戦してこなかったが、この本を読むとチャレンジ精神が沸々としてくる。


「奥美濃のヤブ山」

   八代竜也氏/著

   2005年1月発行

   まつお出版 1,680円

   A5判ソフトカバー 173P



 22年前、元号が昭和から平成に変わった。故小渕首相(当時は官房長官)が半紙に書かれた平成の文字を掲げた場面をテレビで見たとき、元号としては何となく違和感があったが、今はすっかり慣れてしまった。翌日の新聞で、元号と同じ地名が岐阜県にあると紹介された。ただし、読み方は「へいせい」ではなく「へなり」だった。

 しばらくしてから興味本位で行ってみた。テントが立ち並び、農産物、お土産や温かい飲み物が売られ、さながら朝市の活況を見せていた。そのとき平成山という名前の山があることを知った。「登ったって(登っても)、なんもねえがぁね〜(何もないよ)」と、おばちゃんから聞いたが、まさにその通りだった。今回の目的は、平成山ではなく、高曝山である。国土地理院の地図には「たかじゃれやま」とふりがながある。「曝」は、あまりなじみのない字だが、日光に曝(さら)すと言う意味だと辞書に載っていた。

 平成の集落に入っても、なお直進すると、正面に緑色の絵地図の看板がある。ここを右折して平成谷に沿って道なりに進むと左側に広い駐車場を備えた平成自然公園がある。この公園は、地図で見ると高曝山の直下にあるようだ。更に進むと左側に平成山入口の道標があるので、左折する。すぐの二俣は右折する。行き止まりとなるが、左側の広場に3台ほど駐車が出来る。ここにも絵地図の看板がある。平成山と平洞は看板にあるが、高曝山の表示はない。


この案内板で右折 この道標で左折
ここが駐車場 登山口の案内板 武儀町とあるが今は関市


 はじめは擬似木の階段を登る。左右はスギの林である。しばらくすると木杭の階段となり、木がヒノキに変わる。やがて稜線に出る。右:平成山、左:平洞の立派な道標が立つ。この稜線に沿って青色の番線が張られたフェンスがある。フェンスの中には雑木に混じり赤松も見られるので、ひょっとしたら、まつたけ山?。分岐からは緩やかな勾配の尾根道が続き、5分で平成山頂上に出る。木々に囲まれ、まわりの展望もなく、頂上の場所を確認しに来ただけ。頂上には、山名プレートと東西南北の方位盤がある。


登山道は擬似木の階段.で始まる 尾根に出る 青色番線のフェンスに沿って右へ
平成山頂上 頂上の方位盤 見にくいが上が北


 同じ道を戻り、番線のフェンスを右に見て小鳥のさえずりを聞きながら平洞へ。平洞の手前に急登が2ヶ所。この他に急登は、平洞から高曝山の中間点にもう1ヶ所ある。登るのは楽だったが、下山は滑るので慎重に下りる。
 平洞は平成山と異なり遠望もよく、東から恵那山、中央アルプス、御岳、乗鞍まで一望。この日は晴天で、透き通るような空の青さの中、真っ白な御岳、乗鞍が印象的だった。いつまでも飽きない眺めを楽しんだ。また、三等三角点もある。


平洞頂上の三角点 御岳(右)と乗鞍


 平洞から一旦下ると、正面に鉄塔が現れる。この鉄塔から高曝山までが結構長い。私が数えただけでもピークが5つあり、6つ目のピークが高曝山だった。いたるところに色とりどりのテープや布があるので、道迷いの心配はないが、いつまで経っても頂上に着かないので、通り過ぎてしまったのかと思った。最後の登りのところで、地元の方とお会いした。神様を祀る木を切りに来られたそうだ。頂上には山名プレートと丸太のベンチの前に石が積んであるだけで、眺望はない。頂上を過ぎて少し東へ行くと、若干、周りが開けたところに出る。ここで大休止した。

木々の間から正面に鉄塔が見える 振り返ると平成山 その後方は片知山から瓢ヶ岳だと思う
高曝山頂上 高曝山頂上の丸太のベンチ


 帰路は忠実に来た道を辿る。私は、鉄塔に戻る最後のピークの手前で、巻き道を直進してしまった。出たところにピンクリボンがあったので、何の疑いも持たず、更に下ったが、途中で道がなくなった。しかし、正面に鉄塔が見えたので強引に進んだら、自分の目の位置が鉄塔より低くなり、谷に下りていることがわかったので戻ることにした。かなり下りてしまったので、40分ほどタイムロスした。間違えたところまで戻ったら、少し登ったところの木に白テープが巻いてあった。下山時、ここだけは注意が必要!

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