ハイホーの山日記




じょうがみね
城ヶ峰 (揖斐川町)
352m


中央の山が城ヶ峰。黄砂で霞んでいる。(揖斐川町内から)


この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したものです。(赤線はイメージです)


◎登山口へのアクセス
・国道303号線を揖斐川町内へ。三輪神社をめざす。
・揖斐川町市街地から国道303号線の1本北の通りに入る。
・十六銀行の西の通りを北へ。
・左に三輪神社の鳥居が見える。右は揖斐小学校。鳥居と本殿の間に広い駐車場がある。

(H22/5/22)
三輪神社P---(20)---本丸跡---(35)---頂上---(35 大光寺経由)---三輪神社P


東津汲の大立 ( ⇒ コチラから) を午前中で下りてしまった。このため、揖斐川町内の城ヶ峰に立ち寄ることにした〈なお、城ヶ峰の名前を持つ山は、岐阜市北部の城田寺(きだいじ)にもある〉。 予定外だったため、地図も用意していなかった。ザックも持たず、デジカメのバッテリーも切れてしまったため、写真撮影のため、携帯電話だけを持って登った。


三輪神社から頂上まで、迷うことのない道だった。まず、三輪神社の本殿を正面に見て右に行くと松林寺に出る。歴史の里の標柱を見ながら擬似木の階段を登る。登山道にはアジサイが植えられ、ほどなく城台展望台に着く。展望台からは揖斐川の町並みが一望でき、観音様の像が立つ。更に直進すると弁柄塗りの一心寺に着く。右側にトイレがあり、本堂の左側を回りこむと城跡への散策路となる。

散策路を進むと時折、木々の間から町並みが見える。城山歩きは梶光夫の「青春の城下町(西沢爽作詞、遠藤実作曲)」の舞台のようだった(クリックすると音が出ます。深夜の場合はご注意ください)。この歌を口ずさみ、しばし、ノスタルジャーの世界に浸った。

《ご注意》 このサイトをご覧になった方が、このページのURLを付けて青春の城下町の舞台は揖斐川町であると「yahoo知恵袋」や「旅の知恵袋」に投稿しておられます。お読みいただいた様に、「舞台のようだった」 と述べただけで、歌の舞台ではありません。誤解をされませんよう…。

城山歩きは延々と続き、本丸跡と井戸の分岐に出る。どちらを行っても頂上への道に合流する。迷わず本丸跡に進む。各スポットには分かりやすい解説がある。史蹟の解説は、歴史の散策道にふさわしいもので、歴史に興味のない人でも、城の遺構の意味がわかりやすく紹介されており、十分に楽しめると思う。
一部を紹介すると、

  本丸・・・城主の居るところ。山城は生活には不便なので、実際は城下で暮らし、有事のときに城に籠ったそうな。
  二の丸、三の丸・・・本丸を囲む外郭の城で、本丸の守りに使われる。
  曲輪(くるわ)・・・城の外まわりに平らな所をつくり、石囲いをして兵が戦に備えて待機できるようにした場所。
  出丸(でまる)・・・本丸より離れて造られた第二の城で、戦のときは本丸と同じように拠点となった。
  大手門・・・城の正門。
  搦手門(からめてもん)・・・城の裏門で、敵の攻勢に耐えられなくなると、ここから逃げた。
   
 

本丸跡から十字路までは、なだらかな下りで、二の丸跡、三の丸跡、大手門跡など、次々と史蹟が続く。十字路からは緩やかな登りとなり、反射板まで広い尾根道が続く。反射板のあるところでは展望があり、眼下には揖斐の町並みと揖斐川、そして池田山が黄砂の向こうに霞んで見えた。


反射板からは尾根通しの山道となり、アップダウンしながら頂上を目指す。歩く人も少ないようで、午前中に登った大立と同様、またしてもクモの巣とご対面。いきなり顔のあたりにまとわりつかれるのは実に不快。ストックを持って行かなかったので、小枝を拾ってグルグル回しながら進んだ。また、雑草や木の枝が伸びて道を塞いでいるところもある。頂上は広場になっているが展望もなく、写真だけ撮ってすぐ引き返した。

 
帰路は、一気に駆け下りた。登りと違うルートで帰ろうと、本丸跡への道を戻らず、途中の十字路から大光寺道を下りた。駆け出すと足が止まらず、飛び降りる感じで下山した。手入れされた竹やぶの道は、たけのこの いい香りがした。地図がないので、どこに下りたか分からなかったが、おおよその方向は分かっていたので、三輪神社まで迷うことなく戻ることが出来た。なお、午前中に登った大立に引き続き、この山でも誰にも会わなかった。


三輪神社 本殿からは厳かな音楽が流れていた。 登山道は右へ
「歴史の里」の標柱は登山道の入口 擬似木の階段を登ると観音像のある城台公園に着く。
城台公園から揖斐川町の家並を望む。
三輪神社から一心寺までは10分とかからない。
本丸跡までは神社から20分。
史蹟の解説を読みながら広い尾根道を行く
十字路の標柱、直進は頂上へ。広い尾根道が続く。
右道は大光寺へ。左道は城裏へ。
反射板からは山道となる。道は明瞭。 
頂上は木々が生い繁り、新緑の季節、展望は期待できない。 頂上を示す山名板


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