★ データ / Data
登山日 : 平成27年10月15日
山 名 : 開聞岳
読 み : かいもんだけ
標 高 : 924m
地形図 : 開聞岳
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★ 鹿児島空港からのアクセス / Accses
1、溝辺鹿児島空港ICから九州自動車道経由で指宿スカイラインを谷山ICで下りる。
2、国道226号線を南下し、指宿岩本の信号を右折し、道なり。
3、池田湖畔を通って国道226号線と交差する指宿市開聞十町の信号を直進し「かいもん山麓ふれあい公園」の道標に従い、登山者専用駐車場へ。
★ コース / Course
駐車場---(10)---2合目登山口---(25)---3合目(20)---5号目---(45)---8合目---(40)---頂上---(95)---駐車場
端数は5分、10分単位で切り上げて表示し、休憩時間は含んでいない。
★ 記録 / Report
開聞岳を初めて見たのは昭和46年のこと。そのとき、バスガイドが別名「薩摩富士」ですと言っていたが、まさに姿、形は富士山型。なるほどと納得した。その後、ブームとなった日本百名山では珍しい1,000メートル以下の山で、筑波山に次いで2番目に低いということも知ったが、いつかは登ってみようと思っていた。まさか44年後になるとは…。
かいもん山麓ふれあい公園に登山者専用駐車場がある。駐車料は無料で、管理棟の前に登山届けのポストがある。掃除のオジイサンに挨拶し、出発。パターゴルフ場を横切り、外周道路へ。舗装路を進むと右手に2合目の標識があり、ここが登山口とある。大きな看板には、参考タイムや日没時刻、注意事項が書かれてある。ここからの登山道は、雨が降ったら沢になりそうな掘割の道や火山礫がゴロゴロの道、石組みの階段などなど、2.5合目以降は、1合刻みで表示標識がある。中学唱歌の箱根八里にある「昼なお暗き 杉の並木 羊腸の小径」ではないが、日の出から2時間以上経っているのに周りは薄暗い。途中、5合目に展望台があり、長崎鼻、鹿児島湾、指宿温泉が眼下に望める。7合目までは、鬱蒼とした森の中を淡々と歩く。右山、左谷の時計回りのトラバース道は急なところもない。また、登山道には「国立公園なので、勝手に脇道を作らないで下さい」のラミネート標識が数えられないくらい表示してある。はじめは、道を作るような道具を持って山に登る登山者などいないのに、何でこんな表示をするのかと思ったが、おそらく、歩きにくいところや段差が大きいところは、皆がそこを避けて歩くようになる。みんなが歩けば道になるので、それがイケマセンという意味だろうなぁと想像した。
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管理棟前の登山届ポスト |
パターゴルフのコースを横切る |
2合目の道標。ここが登山口 |
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雨が降ったら沢になる |
2.5合目という半端な場所 |
こんな掘割の道が続く |
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水のない沢歩きのような道 |
3合目 |
道を作ってはいけません |
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4合目 |
石段の道 |
5号目展望台から長崎鼻と大隅半島 |
7合目から頂上までは岩場の連続となる。大きい段差は歩きにくい。ストックは邪魔になるので、岩場の手前でザックに仕舞った方がいいように思う。帰路はストックなしで7合目まで下り、そこから使った。ロープ場が2ヶ所あるが、ロープを使わないほうが登りやすい。長い梯子は、木が腐食してステップがグラグラになっているところもあった。また、レスキューポイントが数箇所に設置されていた。この日は、そのポイント表示の点検に指宿市の消防署からFDIの制服を着た3名の署員が登っていた。7合目と8合目の間に洞穴がある。開聞岳が噴火したときに、溶岩がせりあがってできたものという。山伏の修行の場だったので、仙人洞という名がついたそうだ。「枝や木切れを投げ込むな」の表示がある。覗いたが穴が深くてどこまで通じているものやら。物を投げ込みたくなる人の気持ちも、よく分かる。冗談だと思うが、どこかのHPに、この先は岩場が続くので杖が邪魔になるから洞穴に放り込めと書いてあったが、杖は登りより下山に必要なので、早まらないように…。
頂上直下の最後の標識は、頂上まで52メートルとあった。帰路、ここで出合った女性に「本当に、あと52メートルですか」と聞かれた。「エエ、本当にすぐですよ」と答えたら、「ず~っと、あと 0.何キロの標識にだまされてきましたから」と返事された。確かに8合目から0.8キロ、9合目から0.4キロとあったので、そう思われたのかもしれない。このあと、道が分岐しているが、どちらを通っても頂上に通じていた。頂上は平の部分が少ない岩場なので、狭いのか広いのかよく分からない。また、真ん中に大きめの岩があるので、ひと目で360度ではないが、大隅半島から種子島、屋久島まで一望できる。ただし、南方向の写真は逆光だったので撮影できなかった。帰路、地元の小学生の団体に遭遇した。ちょうど8合目からの岩場だったので、子供たちに谷側を歩かせるわけにいかないから、すれ違いには気を使った。早い子、遅い子まちまちで、バラバラになって登ってくる。先頭と最後尾は20分以上、離れていた。先頭の子に「このあと、何人来るの?」と聞いたら「生徒は46名だけれど…」だったが、先生だけでも5~6名はいた。こんなに大勢連れて、引率の先生は大変だろうなぁ。
下りは、5合目で休憩しただけで歩き続けたのでヒザが痛くなり、2.5合目からスピードダウンしてしまった。途中、すぐ近くにある「レジャセンター開聞」で汗を流した。広い浴場だったが、客は私一人だった。入浴料は340円。
入浴後は、ヒザの痛みはなくなっていた。さすが温泉の効果てき面。
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こんな歩きにくい道も |
7合目 |
歩きにくい岩場 |
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このあとも岩場が続く |
仙人洞 |
ロープ場 |
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9合目 |
梯 子 |
頂上直下の標識 |
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二等三角点 |
頂 上 |
頂上からの俯瞰、池田湖を見下ろす |
このコース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線はイメージです。
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◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。