ハイホーの山日記




くしろだけ
宮指路岳 
946m


この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したものです

(H22/5/2)
山の家駐車場---(20)---大石橋登山口---(40)---第5ポイント---(25)---東海展望---(15)---頂上---(15)---小岐須峠---(60)---カワラコバ谷とヤケギ谷との出合---(10)---登山口---(10)---屏風岩---(10)---山の家駐車場



◎登山口へのアクセス
・通常は東名阪自動車道の鈴鹿ICを降りて右折する。今回はGWのため、東名阪道の下りは午前9時に四日市IC付近から20キロの渋滞予想だったため、国道306号線を使った。
・椿大社の赤い鳥居をくぐり直進する。鈴峰中西方の信号の南西角はファミリーマート。
・標識に従い、小岐須渓谷方向に進む。舗装はされているが道は狭い。
・この日は、途中、通行止めで山の家の駐車場に止めた。通行止めでなければ、更に直進し大石橋を通り過ぎた駐車場に止めることが出来る。

今年のGWは、仲間のヨットで伊勢湾クルージングをして、海の男に変身する予定だったが中止になった。このため、1泊で鈴鹿に行くことにした。

鈴鹿の山は、北は霊仙山から始まり、南へ南へと登り、平成17年5月に入道を椿大社から登って鈴鹿セブンマウンテンも全て登り終えた。7マウンテンのことは、あまり意識してなかったので、いつの間にか終わっていたという感じ。南鈴鹿は、その翌年の秋、入道を宮妻峡から登って以来、ご無沙汰していた。今回は3年半ぶりに南鈴鹿を登ることにした。

5月2日は、宮指路岳を目指した。渋滞の高速道を避け国道306号線を南下し、鈴峰中西方の信号で右折して小岐須(おぎす)渓谷へ。大石橋登山口まで行く予定だったが、「山の家」の前で通行止めとなっており、車は山の家の駐車場に止めて林道を歩いた。屏風岩への入口を左に見て更に進む。池ヶ谷から入道への登山口を右に見て、現れた大石橋を直角に左折する。

大石橋はガードレールの橋で名前も何も書いてない。ここに通報ポイントbPの宮指路岳登山口の標識があるが、その手前(大石橋寄り)の林道を進めば、途中、堰堤の手前で登山口からの道と合流する。このbP標識の道を行くと、いきなり急登を強いられる。実に紛らわしい標識だ。

この通報ポイントは、その後、bXまであり、下りは頂上直下のbP9から始まり、小岐須峠がbP8で、下るに従い数が小さくなってゆき、bP2まである。ふたつの谷道が合流するところにはbQの標識がある。道は、この通報ポイントの標識に加え、ピンクテープ、岩に赤ペンキで書かれた↑印、○印などがあり、迷う心配は要らない。

登山道からの展望はなく、うす暗いスギ林や密度の濃い雑木林の中を、山腹をジグザグに巻いたり、渡渉したり、沢沿いを歩いたり、沢から離れたりしながら徐々に高度を上げてゆく。印象としては複雑な地形の山だった。


山の家の駐車場は満車状態 林道から
大石橋まで林道を歩く 紛らわしい場所にある通報ポイントbP
堰堤の前にある標識 二つの谷道の合流点 ↑や○の表示が多い


山の家の駐車場からちょうど1時間。通報ポイントのbTとbUの間で休憩したが、bVには、絶好の休憩場所があった。平らな地形に豊かな水量の沢が流れ、まるで、日本コバの岩屋から頂上直下までの間にある庭園のような雰囲気が漂っていた。日本コバより規模は数段に小さいが、こんなきれいなところがあることを知っていたら、もう15分ほど歩いたのに・・・。

この庭園のようなところを過ぎると、ザレた道を少しだけ登り、やがて尾根道に出ると左から双耳峰の仙ヶ岳、野登山の連なりが現れ、通報ポイントbWの二俣に出る。左をとれば東海展望に出る。東海展望に立ち寄らず頂上に行きたいときは右へ。ザレた東海展望の山肌は滑りやすいので、スリップに注意して岩峰に登る。野登山から仙ヶ岳、そして犬返しの険を経て宮指路岳までの稜線が一望でき、しばし景観を楽しむ。

ここから頂上へは、暗いヤケギ谷とは打って変わって明るい稜線歩きとなり、一旦、大きく下る。下りきった鞍部にポイントbXの標識がある。そして登り返したところが頂上だ。頂上の標柱がなければ通り過ぎてしまいそう。この宮指路岳の名前の由来は標高946(くしろ)メートルを当て字したもの。確かに『宮』は『く』と読むが、最初は「みやしろだけ」と読んでいた。同様に野登山も、はじめは「のとさん」だと思っていた。水沢も「すいざわ」と読むとは知らなかった。

日本コバを思わせる景観 東海展望
野登山 仙ヶ岳
三体仏岩、その奥が犬返しの険 頂 上


左から綿向、雨乞、御在所、鎌、雲母峰 (展望台から)



狭い頂上は展望もなく、標柱の撮影のみで、すぐ下山し、食事場所をさがした。馬のり岩周辺には賑やかなグループがおり、更に、その先の西に飛び出た展望台に腰を下ろした。ここからは綿向山から、雨乞、御在所、鎌、入道まで180度の展望があった。1時間の食事を終え、巨石群を見ながら急降下すると小岐須峠の鞍部に出る。ここには通報ポイントbP8の標識が立ち、右に90度折れる。標識には真っすぐ行くと水沢峠(難路)とある。

小岐須峠からのカワラコバ谷道も急降下が続く。真っ白な岩群の沢を渡渉すると、その後も何度か沢を渡って下りてゆく。今日は、鈴鹿市内のホテルに泊まるので、あまり早く着いてもチェックインより前についてしまう。できるだけ、ユックリ、のんびりと下った。途中、崩落ヶ所には橋もなく、鎖場、ロープ場も数ヶ所ある。靴一足分の幅しか足の置き場の無いトラバースもある。さらに下ると、再び谷沿いの道となり、渡渉を繰り返しながら峠から1時間でヤケギ谷道と出合う。あとは朝、来た道を戻れば登山口に着く。

巨石のオブジェが続く 小岐須峠
鎖 場 靴の幅しか足場が無い

 
山の家の駐車場まで林道を歩く。時間に十分余裕があったので、途中、屏風岩に立ち寄る。林道から1分下れば、屏風岩吊り橋に着く。まるで屏風のような奇岩が川の左右に切り立っており目を見張る景観だ。小さな吊り橋だが雰囲気がいい。大石橋の駐車場まで車で入っていたら立ち寄らなかったろうから、通行止めのおかげである。しかし、山の家から大石橋まで1ヶ所、岩が落ちていただけだったが、これが通行止めの原因か?

「一人ずつ渡れ」の注意書きがある 屏風岩


三重県の山へ