データ / Data
登山日 : 平成25年12月14日
山 名 : 本部富士(本土から赴任してきた小学校の教師が「富士のように美しい山だ」と言ったことに由来するとか。正式山名は目良山(ミラムイ)、上の写真は、本部グリーンパークホテルから撮影)
読 み : もとぶふじ
標 高 : 240m
地形図 : 名護、仲宗根
登山口へのアクセス / Accses
国道58号線を名護市方向へ。名護市内に入り、国道449号線へ。イオングループのスーパーマーケット「ビッグ」を左に見て、本部大橋を渡る。右にローソン、左にファミリーマートの交差点(交差点名---浦崎)を過ぎて500メートルほど先の本部町謝花(じゃはな)で右折。目印はない。「謝花入口」のバス停がありSONY坊や(注を参照)の人形を左に見たら次の道路を右折する。右の角の家は仲間理容館兼商店(建物の塗装はうす緑色)。その先の「謝花」バス停まで行ったら行き過ぎなので戻る。あとは、下のコース地図参照。駐車は、左手の2階建ての民家の隣に空き地アリ。 |
コース時間 / Course Time
民家の隣の駐車場---(45)---頂上---(40)---駐車場
端数は5分、10分単位で切り上げ、休憩時間を含まない。
記録 / Report
本部半島には、約2億年前に海底で造られた石灰岩が隆起し、その後の侵食によって形成されたカルストの丘が約20ある。本部半島のカルストは、本土のものと比べて浸食が激しく、丘が円錐の形をしていることから円錐カルストと呼ばれている。国内で円錐カルストが見られるのは本部半島だけ。浸食が激しい理由は、1.本土に比べ割れやすい石灰岩の地質。2.本土に比べ地中の二酸化炭素濃度が高い。3.侵食されている時間が長い・・・などが挙がっているが、学術的には、はっきりと分かっていない。(以上、琉球新報「琉流」より)
謝花から登山道に向かう道は舗装されている。道路が大きく右に曲がるところの左にバラスを敷いた道がある。ここが登山道への入口。駐車場は、そこから少しバックしたところにある2階建ての民家の隣が空き地になっているので、民家の方にお断りをして駐車した。大変親切な方で、登山口の場所まで教えていただいた。また、我々は持参していたのでご辞退したが、手袋がないと危険だと言って家に戻って持ってこられた。
舗装路からバラスの道に入り、しばらくすると木製の「本部富士」の道標があるので、左の道に入る。ロープ場もあり、石灰岩のガレガレの道を進むと鎖場もある。右にデーサンダームイ、後方にウフグシクムイを見ながら高度を上げる。左に伊江島の城山を見ながら鋭く尖った石灰岩の岩場を手も使って登ると正面に本部富士の頂上が見えてくる。最後の岩場をひと登りすると頂上がある。頂上は、尖った岩ばかりで腰を下ろす場所も少ない。ただし、東方向の一部を除いて展望がある。この日は曇天だったので、伊江島の城山は霞んでいたが、伊江島から北に広がる海は写真には写らないが、リーフが沖縄特有の淡い水色を見せていた。
登山道は、ところどころ踏み後の薄い地道があるが、石灰岩の岩登りに終始し体力を使う。赤スプレーや赤テープがあるところは、それに従う。刃物のように鋭く尖った石灰岩地形なので、軍手などの手袋は必需品。また、名前は分からないが、細かいトゲのある植物が登山道のいたるところにあるのでケガ防止のため、長そで、長ズボンを着用したい。衣服にトゲがひっかかるので、ジャージ系の繊維は不向き。靴は、足首が固定できる登山靴やトレッキングシューズでないと危険。
下山後、円錐カルスト公園の遊歩道を東に向かい、ディーサンダームイの登山口を目指した。約1キロほど歩くと舗装路に出たが、登山口が見当たらない。トイレもある立派な駐車場で、少憩後、再び登山口を探す。ヤマケイの新・分県登山ガイド46沖縄県の山(2010年版)では、道路は未舗装となっているが、今は舗装されている。また、道がY字になる直前の左手の茂みに踏み跡があると書かれているが、実際は、道がY字になると階段となっており、階段を登ると左手に薄い踏み跡があった。やっと見つけて進んだが、ブッシュが登山道を覆い、高さが2メートル以上の茎も極太のススキが道に倒れこんでおり、下はくぐれない、上も乗り越えられない。鉈を持ってきて切り開かないと進めそうもないのでギブアップした。ガイドブックには登り20分とあるので行ってみたかったが、今回は断念。
帰路、同行のNさんオススメの島豚屋で、炙りソーキそばを食べようと店に行ったら、何と長期休暇の最中で、これまた残念。きしもと食堂の八重岳店であっさり系スープのソーキそばを食して東海岸経由で帰還。