登山日 : 平成21年12月13日
山 名 : 高屋山/小津権現山
読 み : たかやさん/おづごんげんやま
標 高 : 956m/1,157.8m
地形図 : 谷汲、樽見、美濃広瀬
揖斐川町の市街地から国道303号線を北へ。以前は久瀬村役場だったが、市町村合併で、今は揖斐川町久瀬振興事務所が西北の角にある東津汲の交差点を右折する。693メートルの小津トンネルをくぐり小津川に沿って進み、権現橋を渡って、すぐ左折。次に見えてくる橋を渡り左折して杉谷の舗装道路を上がっていくと駐車場に着く。すると登山口に立派な木製のアーチが建っている。駐車場の整備をしておられた方の話では、このアーチは、地元の人達が1週間前の12月6日に建てたばかりだそうだ
登山口駐車場---(10)---頂上まで3Kの標識---(45)---あと2Kの標識---(5)---高屋山---(15)---あと1Kの標識---(10)---前衛峰---(30)---頂上
頂上---(20)---あと1Kの標識---(15)---高屋山---(5)---あと2Kの標識---(30)---あと3Kの標識---(10)---登山口駐車場
端数は5分、10分単位で切り上げ、休憩時間は含んでいない。
8年前の6月に登ったときの山日記を読んだが、今回は12月なので、登山道の景色は異なっている。しかし、記憶には全くない。歩いていても、まるで、初めて登る山のような感覚だった。また、頂上まであと○キロの標識も以前にはなかった。以下、写真でご紹介する。
頂上からは冠雪の白山、穂高、乗鞍、御岳まで見えた。肉眼では、はっきりと見えたが、写真では分かりにくいのでこのページへの掲載は見送った。
《注意点》
・小津の集落から駐車場への杉谷の道は落石が多かった。
・登山道の「頂上まで あと○km」の標識は、おそらく間違っていると思う。下りの「頂上まであと1Kから2Kの間」は、アップダウンがあるのに20分だった。「あと2Kから3Kの間」は、下りばかりなのに30分かかっている。登山口から頂上までの距離は、地元の人の話では、およそ3.3キロだそうなので、どちらかの標識が間違っているのだろう。
・高屋山からあと1Kまでの間には、小ピークが二つある。前衛峰から頂上までの間にも小ピークが一つある。つまりアップダウンが多いので、初めて登る人は頂上を遠く感じるだろう。下るとき、頂上直下に出合った女性は、「あと〇キロに何度もだまされました」と話していた。
・往路の前衛峰からの下りは、急勾配の上、木の根が地表に出ているので歩きにくい。
・雪庇(せっぴ)ならぬ葉庇(はっぴ)があった。吹き溜まりの落ち葉を踏んだら危うく踏み抜きかけた。登りだったので踏みこらえたが、下りだったら踏み抜いていたかも・・・。そこは道幅の狭くなった崖際だった。その落ち葉の塊は、キケンなので取り除いておいた。
なお、登山口のアーチには「白山権現山」と表示されているが、これは頂上にある大権現白山神社に通じる道の入口と言う意味で、山名を記しているのではないそうだ。
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登山口の駐車場 | 立派なアーチがH21/12/6に完成 |
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この標識は1km毎にある | 延々と落葉の稜線を歩く |
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高屋山の三角点、気がつかないで通過しそう | 小津権現山を正面に見ながら高屋山を下る |
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頂上直下の急登、登りきったら頂上が待っている | 頂上のお社、左下に三角点 |
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中央:花房山、すぐ右:雷倉 | 中央:タンポ、右:西台山 |
(H13/6/3)
駐車場---(5)--登山口---(60)---高屋山---(30)---前衛峰---(25)---小津権現山
小津権現山---(20)---前衛峰---(25)---高屋山---(40)---駐車場
国道303号線を久瀬村に向かう。久瀬トンネルを抜けてすぐの東津汲交差点(西北の角は久瀬村役場)を右折し、小津川を右に見ながら小津集落に向かう。車の駐車は、ガイドブックにある白山神社ではなく直進し、橋(権現橋)を渡ったらすぐに左折して高知谷方向に進む。次に見えてくる橋(小川橋)を渡る。渡って、すぐ左折する。右折は行き止まり。この後は道なりに進む。駐車場まで、随分と高度を上げる。白山権現神社から歩くより30分は短縮できるだろう。駐車している車は乗用車2台、マイクロバス1台のみ。駐車場が広いので淋しい感じだ。
登山口からは、いきなり掘割状の登山道をひたすら登る。林間コースなので太陽の直射は防いでくれるが、それでも汗が滴り落ちる。高屋山までは、一部、九十九折れに登るところがある以外は、稜線に沿って登る。緩やか道あり、急登あり。とにかく坦々とした稜線登りが続く。山渓ガイドブックの地図にあるロボット雨量計は、途中、どこにも見当たらなかった。
眺望は、西方面に一部開けただけで、あとは木に遮られ、ほとんどなし。景色の変化が少ないので、面白みに欠ける。小屋らしき残骸とコンクリートの基礎だけが残る高屋山に到着。立派な三角点もある。
高屋山からは、一旦下りとなる。東方向が大きく開け、遙か彼方に残雪の御岳を望めるが、それも瞬時。再び林間コースとなる。木立の間から前方に1,040メートルの前衛峰が立ちはだかる。三角錐の美しい形をしている。権現山は、まだ姿を現さない。石楠花は残念ながら終わっていた。
いつの間にか登りとなり、峠のような前衛峰を通過すると、これまでとは一変して悪路に。急降下のような崖を慎重に下る。正面に権現山の姿が見え隠れする。だらだらとした登りから、頂上直下の道を最後のひとがんばりと、息をきらして登りつめる。林が切れて上方から空が近くなり、やがてこじんまりとした頂上に到着。
頂上からは残雪が美しい白山がくっきりと目の前に。その左に能郷白山から冠山。東には御岳、乗鞍岳、うっすらと穂高。西方面以外、頂上からの展望は良い。
(注) 久瀬村は、現在揖斐川町に変更。久瀬村役場は、久瀬振興事務所となっている。
コース地図へ |
このコース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線はイメージです。
◎お願い
山の状況は絶えず変化します。登山道の崩落、がけ崩れ、橋の流失などによる通行止めは、集中豪雨や台風が来るたびに起こります。また新道ができたり、廃道になったり、時には登山道の付け替えなどもあります。登られる方は最新の情報を入手してください。
また、この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。