☆データ / Data
登山日 : 平成23年8月10日
山 名 : 白木峰/小白木峰
読 み : しらきみね/こしらきみね
標 高 : 1,596m/1,436.7m
地形図 : 白木峰、打保(岐阜県)
登山口へのアクセス(清見ICから)
私は、前日、天蓋山に登り、飛騨市杉原に前泊していたので、国道360号線を南下したが、ここでは飛騨清見ICからのルートをご紹介したい。
・東海北陸自動車道の飛騨清見ICを出て、飛騨卯の花(うのはな)街道を経て、国道41号線の飛騨古川消防署横の稲葉に出る。
・左折して6〜7キロ先の鷹狩橋を過ぎたら左の斜線に入り、国道471号線に入る。(地図を見ると、卯の花街道の道の駅「飛騨古川いぶし」の先、7〜800メートル行ったところを左折して、すぐ右折すると国道41号線の鷹狩橋の信号に出る近道がある。私は、以前、高山市に居たことがあるので、周辺の道路は知っているつもりだったが、この道は通ったことがない)
・そのまま道なりに走ると国道360号線に入る。この先、一部、狭いカーブもあるので、大型車との離合に注意。右に打保(うつぼ)郵便局があったら、左の打保ストア兼農協の建物の北の細道を左折する。私は気が付かずに通り過ぎてしまった。相当行き過ぎてから、地図を確認して、間違いに気が付いて戻った。農協というから、もっと大きな建物を想像していたら、平屋で民家より小さかった。
・この先は、峠越えというより山越えだった。登山口まで、およそ40分。ひたすらハンドルを回し続ける。道路に転がっている多くの落石を避けながらなので十分注意する。途中、道路幅の四分の一ほど崩壊していて、危険なところも1箇所あった。
・山を越えて平坦地なったら三叉路に出るので左へ。広い高原野菜の畑と放牧場の中を進む。
・堆肥舎の大きな建物が左に現れる。直進は未舗装。左折の道は舗装道路。前日の宿で、「舗装してない道に行ってはいけない」 と教えられたので、舗装してある左の道を行ったが、10分も走らぬうちに未舗装になり、行き止まりだった。したがって、ここは左にはいかず直進する。途中、一部舗装してあるが、ほとんど未舗装の悪路。登山口へは、万波川に沿って直進するのが正解!。
・さらに進むと三叉路があり、直進は進入禁止の鎖ゲートがある。登山口へは右折するのだが、林道の途中に鎖ゲートがあるので、車で入るとバックで戻らなければならない。この三叉路周辺で駐車できる場所を確保する。以下の写真は、農協から三叉路まで。
これが農協の建物 | この看板を見落とさないように | 堆肥舎の建物 |
直進するとR471だが進入禁止 | 三叉路の標柱 | 登山口へは鎖があるので車は入れない |
☆コース時間 / Course Time
《往路》 林道三叉路---(25)---登山口---(35)---小白木峰---(85)--頂上
《復路》 頂上---(80)---小白木峰---(25)---登山口---(25)---林道三叉路
端数は5分単位で切り上げ。休憩時間を含まない。
☆記録 / Report
左手に現れた登山道入口の道標に従い、九十九折れの登山道を歩き始める。登山口まで来るのに道を間違えたので、宿を出てから2時間余も経っている。それでも登山口を見つけた安堵感からか足取りは軽く、どんどん高度を上げていく。
白木峰の「白木」とはブナのことを云うそうだ。確かに登山口から小白木峰へと進むとブナの木がたくさん見られる。しかし、大木は少なく、むしろ稜線の取り付き辺りでは、逆に低木ばかりとなる。ガイドブックでは矮小化ブナといっている。それだけ、この辺りの自然環境が厳しいのだろう。
小白木峰は、頂上を表示する標柱がなければ、気がつかずに通りすぎてしまいそう。どう見ても山頂だとは思えない。しかし、木々の丈が低く、視界はよい。ガイドブックには、乗鞍、御岳が見えるとあるが、この日は、遠くまでは見通せない。また、稜線歩きで見通しのいいのは、このあたりまでで、その後は潅木に遮られるところが多い。
登山道の植物は、ブナ、ツゲ、サラサドウダン、ヤマアジサイ、足もとにはクマザサ、コバイケイソウと豊富だ。足もとといえば、小白木から白木峰登りの木の階段近くまでは、ヌカルミが多い。鞍部は特にひどく、湿地が続く。何度も靴がドロに沈んでゆく。あわててジャンプすると着地したところは、もっと深い。おかげで登山口に下りてきたときには、靴紐の結び目近くまでドロだらけ。
小白木峰が山の頂上に見えなかったのは、先に進んで振り返るとよく分かる。まるで鏡餅のように起伏が少ないのだ。
稜線歩きは登ったり下ったりを何度も繰り返す。白木峰は小白木峰より160メートルも高いのだから、だんだん登っていくと思っていたが、感覚としては、下ってばかりいるような感じがする。白木峰の山頂は確実に近づいているのに、頂上は高くなっているように感じた。私の勘違いかと思った。だが、小白木〜白木の私のコース時間が、往復で5分しか違わなかったということは、やはり往路は下りが多かったということだろう。
ここが登山口 林道左手にある |
九十九折れの道を登る | 分岐の標柱 左は471号線の赤橋登山口へ |
快適な稜線漫歩が始まる | 小白木峰の頂上だが 標柱がなければ通過しそう |
稜線から頂上を見る 先は長い |
木の階段から登りの連続。登りきったところに地蔵堂があり、木道に入る。1輪だけニッコウキスゲの花が残っていたが、季節はリンドウの咲く時季に移っていた。富山県の21世紀の森からの道を合わせ、頂上に着く。山で初めて人と会った。所ジョージさんの番組風に言うなら「第一山人発見!」というところか。富山市からの単独行の青年であった。
変わった形の山名板と石でできた円形のテーブルと椅子があり、テーブルには、方位別に山の名前が彫られている。展望は360度だが、残念ながら雲に隠れて確認できない。宿で作ってもらったオニギリを食べていると黒い雲が広がり始め、山頂を覆い隠し始めた。ここで雨に降られては、帰路、稜線の鞍部でヌカルミに、はまってしまうと思い、早々に食事を切り上げ、下山体制に入る。始めは、さらに進んで浮島池塘に行く予定をしていたが、そんな余裕はなさそうなので、頂上には30分の滞在で、来た道を帰ることにした。
余談だが、車のドアを開けたままで帰り支度をしていたら、アブが大量に車内に入り込んでしまった。窓を全部、開けたが、逆に増えていくので効果なし。車内を元気よく飛び回るため、とても運転できる状態ではなくなった。夏に登られる方は、防虫スプレーの持参を・・・。
振り返って見る小白木峰 | 木の階段歩きが始まる |
だんだん頂上が近づいてくる | ひと登りすると地蔵堂 |
木道がはじまる | 富山県「21世紀の森」からの道と合流 |
頂上の山名板 | 頂上 いきなり黒雲が迫ってきて撤退 |
このコース地図は、国土地理院の電子国土Webにより作成したものです。
コースの赤線はアバウトです。 |
◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。