登山日 : 平成23年11月13日 山 名 :高 洞(正確に言うと三角点名) 読 み : たかぼら 標 高 : 494.0m 地形図 : 美濃神海 問い合わせ : 山県市観光協会 ℡0581-22-6830 (右の写真は、堰堤から伊自良湖を臨む) |
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・岐阜市方面からだと国道256号線を北へ。高富トンネルを出て山県市役所東の信号を左折。7~8キロほど先の伊自良四ツ辻の信号を右折し、伊自良湖方面へ。
・大垣方面からだと国道157号線を北へ。道の駅「富有柿の里」を見て、文殊西の交差点を右折し、上西郷犬塚の交差点を左折する。雛倉の信号の次の三叉路(信号はない)を右折する。伊自良四ツ辻の信号を左折し伊自良湖方面へ。
・伊自良長滝のバス停まで走り、右に長滝公民館と火の見やぐらのあるところを右折する。伊自良湖の堰堤に2台ほど駐車できる(ただし、この道は7月1日から9月30日までは、公民館から右折できないので、そのときは、さらに先の伊自良湖の駐車場に停めて歩くか、湖を堰堤の駐車場まで一周する)。
・登山口は、駐車場から来た道を少し戻り、左側の金網フェンスのある階段を登り、赤い鳥居をくぐる。
以前は岐阜駅から伊自良長滝行きの直通バスがあったが、今は、ずいぶん手前の伊自良支所が終点のようだ。伊自良長滝のバス停の名前も山県市内だけを走るコミュニティバス・Herbus(ハーバス)になっていたので、車で行かないと不便である。
登山口---(50)---中電巡視路標識分岐---(30)---頂上---(80)---登山口
帰路、道を見失った15分?ほどのロスタイムを含む。端数は5分、10分単位で切り上げ、休憩時間は含んでいない。
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「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃 (上)」 で、この山の名前は知っていたが、なにせヒル山で有名な釜ヶ谷山の地続きの山。私はヒル山に登ると、かなり高い確率でやられるので、なかなか足を向けづらかった。今年は暖かい日が続いているが、すでに11月の中旬だ。もう出ないだろうと登ってみた。
中部電力の黄色の巡視路標識が立っているところが登山口。狭いコンクリートの階段を登ると鳥居があり、くぐって少し登ると左に小さな祠がある。安全登山の祈願をして、石まじりのガレた登山道を九十九折れに登って行く。
登山口から5分ほどで60号鉄塔が現れる。この山は、途中まで中電の鉄塔巡視路を歩く。59号鉄塔までは、ほぼ水平な道を5分ほど歩く。58号までは10分強。57号までは5分弱。57号には、愛宕大権現の石碑が建っている。こんな重い物をどうやって担ぎ上げたのか。ときおり木々の間からふもとの民家や伊自良湖が見えるが、潅木に遮られ、遠くは望めない。
57号鉄塔からは一旦下る。登り返しは急登で始まり、大きな岩が正面に現れる。通り過ぎて振り返って見ると、二つの岩が寄り添っているように見える。57号から10分ほどで56号鉄塔に着く。
56号を過ぎると左手が開けた右山の道に出る。釜ヶ谷山と山名のない531メートルピークが見える。展望がよいのは、本日歩いた登山道では、ここだけくらいか。5分強で55号鉄塔に着く。また下って登ると中電の55・54標識が立っており、その下に「高洞至る」の道標がある。55号鉄塔から10分弱。ここで巡視路道と分かれ、左折する。
ここからは、全く未整備の右山トラバースとなる。左下がりの斜面は崩れており、かろうじて足を置くだけの幅があったり、なかったり。途中、大きく右に曲がる。曲がると倒木が重なり、どこが道なのかわからない。周りを見渡すと木にテープがぶら下がっていたので、一旦下って道を探した。実は帰りに、ここで道を見誤った。帰りは左折しなければならないことは、十分、頭に入っていたにもかかわらず、直進して下ってしまった。しっかりと直進に踏み跡がついているのだ。かなり下ってから間違いに気が付いた。踏み跡も消えていた。地形図を見ると孝洞の谷に向かって緩やかな傾斜が付いている。あわてて戻った。反省!!
さらに歩きにくいトラバースを繰り返すと水のない小さな沢に出る。少し右に登りながら越えると道が良くなり、いのししの掘った穴から歩きやすい尾根道となる。分岐があり、両方に木が置かれているが右へ。乗り越えもできない、くぐりもできない倒木に頭を悩まされる。少し戻って、左の高まりを越えた。薄いが踏み跡が付いていた。まさに皆で歩けば道になる。
頂上直下の急登に出る。距離は短いが、踏ん張ると靴がずり落ちる。掴むものもないので、ストックで体を支えながら登るが、三点確保など、する余裕もない。頂上は、登ったら右に回りこむ。注意するのは、直進の道もあり、その先の大木に新しいピンクのテープが巻いてあるので、さらに西にある531メートルピークに行かないのであれば、直進してしまわないように。右に回り込むと頂上はすぐ。頂上は円錐形で、何か物を落としても拾いに行けないほど。中心に大きなアカマツの木がある。座るところもないので、写真撮影の後、早々に撤退。
この先、ピラミダルな形をしている531メートルピークに食指を動かされた。地形図を見ると尾根歩きでピークを2つ越えれば着くことができそうだ。しかし、事前に調べたところでは、ピークからも登山道からも展望はなく、赤テープをつけながら行ったという人も居た。行こうか止めようか迷ったが、行っても、面白みもないようなので、まだ早かったが戻ることにした。どこで昼食を食べようか考えながら歩いているうちに、駐車場に着いてしまった。
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堰堤の駐車場 | コンクリートの階段を登る | |
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鳥居をくぐる | ちいさな祠 | |
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こんな道で始まる | 60号鉄塔 この後の鉄塔の写真は省略 | |
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頂上が遥かに見える | 57号鉄塔に愛宕大権現の石碑 | |
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尾根道を歩く | 大きな岩が正面に | |
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釜ヶ谷山(左)と531メートルピーク | この巡視路標識で左折 | |
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巡視路標識の下に道標がある | 右山でトラバース | |
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《注意》 ここでほぼ直角に右折 | 涸れ沢を渡る | |
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また尾根道に出る | この分岐を右へ | |
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頂 上 | 三等三角点 |
前述の「こんなに楽しい岐阜の山旅」には、この山はルートファインディングの練習向きの山とあった。確かに中電の巡視路と分かれた右山トラバースからは道の分かりにくいところが1箇所あったが、そこさえクリアすれば、道迷いの心配はなさそうだ。と言っても私は間違えたので、偉そうなことは言えないが‥。それにしても、この山は知名度もなく、人気の点でも低レベルのようだ。好天の秋の日曜日に誰にも会わなかった。登った感想は、登山道からの展望がほとんどない。あっても木々の間からわずかに見える程度なので、楽しみがない。登山道の半分以上が巡視路歩き。巡視路でない道は、ほとんど未整備で、登山としての満足感が得られない。同じ道を帰るので面白みに欠ける。この先、531メートルピークから西北の尾根を歩き、釜ヶ谷山までの周回路でもできれば、本のタイトルどおり「こんなに楽しい・・・」になるかもしれないが・・・。
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このコース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線はイメージです。
また、新しい地形図には送電線が表示されていませんので、この地図の鉄塔の位置はアバウトです。