データ / Data

 登山日 : 平成22年8月1日(上のPHOTOは、一番奥の山が薬師岳頂上)
 山 名 : 薬師岳/北ノ俣岳
 読 み : やくしだけ/きたのまただけ
 標 高 : 2,926m・2,661.2m
 地形図 : 薬師岳、有峰湖

アクセス / Access

 1.北陸自動車道を立山ICで降りる。
 2.有峰林道のゲートを目指す。
 3.有峰林道の小見線が通行止めだったので、小口川線で折立に向かう。(小見線はH22年度中、復旧の見込み無し)
 4.小口川線ゲートから舗装はしてあるが、狭い山間道路を約30キロ、1時間余、有峰湖経由で折立に到着する。

コース / Course

 ・1日目
 折立登山口---(80)---1,871m三角点---(30)---太郎平まで3km地点---(30)---太郎平まで2km地点---(30)---太郎平小屋(泊)
 ・2日目
 太郎平小屋---(5)---太郎山---(45)---北ノ俣手前のピーク---(25)---北ノ俣岳---(70)---太郎平小屋---(50)---薬師平---(45) ---薬師岳山荘---(35)---薬師岳---(25)---薬師岳山荘(泊)
 ・3日目
 薬師岳山荘---(75)---太郎平小屋---(85)---1,871m三角点---(70)---折立登山口

 (ご参考)1日目「太郎平まで2km地点」から太郎平小屋までは、降雨が激しくなったので、軽く走った。
       薬師岳山荘と薬師岳の往復は空身。

記録 / Report

 薬師・北ノ俣のガイドブックは、多数、発行されており、ネット上にもレポートがたくさんアップされているので、このサイトでは、コースの写真 説明スタイルとした。

第1日 折立登山口から太郎平

8月1日(日曜)、午前10時頃、到着したが、駐車場は満車状態だった。 折立ヒュッテ内は、休憩所になっていた。蛇口から出る水は沢水なので飲まない方がよい。自販機で水は売っていたが、品切れのときもあると思うので事前に用意しておこう。私は下りたときにコーラを買おうとしたが、品切れだった。
ここが登山口。入るとすぐ左に遭難者慰霊の塔がある。 赤土まじりの滑りやすい木の根っこむき出しの掘割のような湿った道を行く。1,871m三角点までは緑の林の中を進む。
1,871m三角点のベンチ。この頃から霧が立ちこめてきて、雨つぶを感じながらを歩いた。
この日の立山周辺の降水確率は20%だったが・・・。いつものことながら、山の天気はアテにならない。
所々に木のベンチが置かれていた。残念ながら往路は展望が全くなかった。
木枠の中にゴロ石を敷き詰めた道が続く。池塘も見られた。 はるか薬師岳が見える(初日は見えなかったので、撮影は3日目)。
有峰湖(中央上の川のように見えるところ。3日目に撮影)富山湾までは見えなかった。 荷揚げのヘリが目の前を飛び交っていた(3日目に撮影)。
剣・立山・奥大日・大日も見える。(撮影は3日目) 時折、ニッコウキスゲが顔を見せていた。3日間で一番よく見た花は、紫色のヨツバシオガマだった。
太郎平まで木道が延々と続く。雨が降ってきたが、レインウェアを出すには、立ち止まらなければならないので、道を急いだ。 太郎平の標識(後方、右は水晶岳、左は赤牛岳方向)
太郎平小屋の全景(初日は雨でガスって見えなかったので、2日目に撮影)
初日の夕食の後、表にいたらガスが晴れて薬師から赤牛、水晶、黒部五郎が姿を現した。なお、この建物の裏にきれいな有料トイレがある。
太郎小屋の夕食。今年は1泊2食で8,800円一人一畳が割り当てられた。自炊室兼談話室には本や雑誌が積まれていたが、古いものが多かった。乾燥室は衣類が一杯で、翌朝までには乾かなかった。誰だ!下着のパンツを干す輩は。


第2日 太郎平〜北ノ俣岳〜薬師岳

2,373メートルの太郎山へは太郎平小屋からわずか5分で到着。素通りする人が多かった。 振り返ると太郎平小屋が小さく見える(中央の赤い屋根)。この日の降水確率は40%だったが、よく晴れている。
木道が続く。木道が終わると、北ノ俣手前のピークへの登りが待っている。 ピークから黒部五郎岳。
ピークから北ノ俣岳を望む。 北ノ俣岳手前のお花畑。高山植物が咲き乱れていた。
北ノ俣岳頂上。丁度、太陽が真後ろにあり、逆光で山名が読みにくい。 写真では、よく分からないが、肉眼では白山も、よく見えた。
北ノ俣頂上から笠ヶ岳 太郎平まで同じ道を戻る。写真は太郎平から薬師岳。薬師岳山荘には水がないので、ここで必要分、用意しておく。有難いことに太郎平小屋では無料で水がいただける。なお、薬師頂上は真ん中の高いところではなく、その左の山。
太郎平から15分ほどで薬師峠のテン場に着く。テン場から少し下ったところにトイレと水場がある。
テン場を過ぎると、急登の谷登りが始まる。
沢沿いでは岩が濡れているので要注意だ。沢を外れると岩場となり、道はない。下りてきた単独行の男性は、濡れた岩でスリップして頬を強打したと言っていた。
谷登りが終わると薬師平の木道になる。
薬師平を過ぎると槍が見えた。槍が見えると、なぜか元気になる。 尾根筋が近づくとガレガレの道が続く。
「迷い薬師」頂上の避難小屋が近づいてくる。避難小屋のすぐ近くには、昭和38年、愛大生13名が遭難した慰霊碑もある。 道標には薬師山荘まで15分とあるが、10分もかからなかった。下から見上げたとき、この道標が人に見えた。全く動かないので何だろうと思っていた。
2,701mの薬師岳山荘に到着。昔は美人で有名な女性オーナーからお茶を一杯いただく。お若い頃は、さぞかし・・・。
この日の山小屋への一番乗りだった。昼食を食べ、ボトルに200円でお茶をいれてもらい空身で頂上へ。
なお、山荘は当初、7月31日完成予定だったが、まだ内装の途中で、完成は、しばらく先のよう。
尾根歩きで頂上へ。特にキケンなところはない。ザックを背負っていないと、何と身軽に動けるのだろう。山荘から35分で頂上に着いた。
薬師岳頂上。思わず2礼2拍手してしまったが、神様ではなく薬師如来様が安置されていることに気づき、鐘を鳴らして、お参りをした。 頂上が雲に隠れているが、左が剱、右が立山。
山頂から赤牛岳方向。 新築の薬師岳山荘の2階。到着したとき撮影したが、帰ってきたら全部布団が敷かれていた。この日は一人一畳。オーナーの話では、畳の大きさに合わせた布団を作ったそうな。
薬師岳山荘の夕食。この日はトンカツ、おでん、冷奴と豪華版。山小屋とは思えない。ビールは350mlで600円。朝食には、アツアツのヒモノが出された。
なお宿泊者は山口県からの14名を始め、大阪、徳島、愛知、長野など、各地から集まっていた。
この日は17時にはガスって周囲は何も見えなくなった。20時頃には雨が音を立てて降っていた。

翌、8月3日午前6時、薬師のご来光。一番左が避難小屋のある山。


3日目は重複コースなので省略。

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また、私の日記は、登った日、当時の個人的な記録です。山渓のガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。