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詳細は次のとおり。
三重県は平成27年5月28日、同県いなべ市内で捕獲したツキノワグマを連絡なく隣接する滋賀県多賀町に放したとして、滋賀県に謝罪しました。放獣場所から約6キロ離れた多賀町では27日未明、無職女性(88)がクマに襲われて、顔の骨を折る重傷を負いました。同一のクマかどうかは不明ですが、多賀町内では最近10年間でクマの目撃が1例しかないことから、滋賀県は三重県の放ったクマの可能性が高いとみて厳重抗議しました(その後、DNA検査により、女性を襲ったのは別のクマであることが判明しています)。
三重県によると、5月17日、いなべ市北勢町の山中でイノシシ捕獲用のおりに体長約1.4メートルのツキノワグマ(雄)がかかりました。三重県職員は、いなべ市内に適切な場所が見つからなかったという理由で、同日、隣の滋賀県多賀町の山中で放ちました。職員らは滋賀県内であることを認識していたそうですが、滋賀県側には連絡しませんでした。滋賀県自然環境保全課は「県外に放つことなど、常識的にあり得ない」と憤っています。
三重のマニュアルではクマを放す際、「発信器を装着して奥地に放す」となっていますので、事件発覚後、調査したところ、多賀町から東に約23キロ離れた岐阜県海津市南濃町の山林で発信機の電波が確認されました。発見次第、殺処分すると発表しました(その後、関係市町村が協議したところ、殺処分から捕獲に方針変更されています)が、6月1日現在、見つかっていません。海津市では警察、消防、学校関係者らが対策に追われています(以上、毎日・中日新聞より)。
6月2日、毎日新聞が伝えるところでは、その後、約4キロ移動し、再び県境を越えて三重県いなべ市北勢町の山中(養老山の南、岐阜県境近く)から電波が確認されました。
いなべ市のHPでは、6月7日(日)、大垣市上石津町の山中(養老山地の西側)に移動したことが確認されたため、43人体制で捕獲作業を行いましたが、この日は見つけることができませんでした。そして9日(火)には、養老町柏尾(養老山より北)の民家から500mの位置に接近しましたので、養老山の登山道を通行禁止にして警察、猟友会が警戒に当たりました。その後、熊の接近により数回、登山道が通行禁止になりました。
《調査終結宣言》事件の端緒から2ヶ月以上が経過し、このクマが人里に姿を現すことなく経過し、危害を加える可能性が小さいこと、またDNA検査により、多賀町で人を襲ったクマでない可能性が高いことなどから、三重県は平成27年8月7日、クマの所在地調査と情報提供を終了しました。
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「クマの所在地調査の終了について」(三重県のHP/滋賀県多賀町で発生したクマによる加害事故について)
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「養老山地で生息が確認されたクマについて」(海津市のHPにリンクされていた資料)
上記のクマが、平成29年7月10日、岐阜県養老郡養老町一色の山林で、シカなどの捕獲用ワナにかかっているのを発見されました。クマは体長約1・3メートル、体重約80キロの成獣のオス。場所は、同町一色の熊野神社から西方約50メートル、最も近い人家まで約500メートルでした。町は同猟友会の報告を受け、人身保護を最優先し殺処分を決めたという。今回見つかった発信器の個体識別番号などから、同じツキノワグマと確認されたもの。
結局、このクマは三重県でワナにかかった後、2年以上も人の目に触れることなく逃げ回り、人に危害を加えることはなかったのですが殺処分となりました。
この山には、平成10、22、23年と3回、春、夏、冬の記録を残している。何故か紅葉のときに登っていない。手軽に登れる里山ハイキングコースで、三方山、小倉山からは展望が広がる。道も明瞭で迷うようなところもない。しかし、平成18年5月、三方山からの下山中、72歳の女性が滑落死している。また、平成23年7月にも70歳の男性が道に迷い県警のヘリが出動した。低山でも決して安心ではないので、ご注意を。なお、養老山頂からの展望はない。
★データ / Data登山日 : 平成23年2月20日
山 名 : 養老山/小倉山/三方山
読 み : ようろうさん/おぐらやま/みかたやま(さんぽうざん)
標 高 : 859m/841m/722m
地形図 : 養老
1.駐車場は養老公園内と滝の上にある。県道56号線(薩摩カイコウズ街道)から入る。養老公園は有名なので詳細な説明は省略するが、ナビ検索のときは「岐阜県養老郡養老町高林1298-2」。
2.第三セクター養老鉄道の養老駅から歩くこともできる。駅から登山口までおよそ40分。
この日は、小倉山で折り返し。養老山頂までの写真と記録は、このページの下へ。
養老公園の駐車場---(35)---登山口---(30)---ベンチ---(35)---笹原峠---(15)---小倉山東屋---(10)---笹原峠---(55)---旧牧場分岐---(75)---養老公園の駐車場
この地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したものです。 (赤線はイメージです) |
養 老 の 滝 |
今年に入ってから、自宅から登山口まで歩いて行ける山しか登っていなかったので、「行き先は任せるので、どこかに登らないか」と友人に声をかけたら、「小倉山では?」という答が返ってきた。小倉山は養老山の手前にある山だ。養老山と言わず小倉山
ということは、つまり、小倉山には登るが、養老山までは行かないという意味である。養老山の頂上は展望もないので、小倉山から雪の道を下って登り返すまでもない
と解釈した。
この山には、昨年の8月に登っているので、半年ぶりである。今回は養老公園の駐車場に車を置く。駐車料は300円。滝までは歩いて20分くらいなので、足慣らしには丁度いい。滝の上の駐車場には、7〜8台の車が止まっていたが、滝には二人しか居なかったので、結構、多くの人が登っているようだ。雪があっても手軽に登れる人気の山だということが知れる。
関係者以外立入禁止のフェンスの脇から河原に下り、養老の滝の上流となる沢を渡り登山道へ。雪は思っていたより少なく、道にはあったり無かったりなので、アイゼンなしで登る。だが、7年前だったと思うが、登山口と三方山の間で、お一人転落死されている。道に雪が続いたら装着しようと思っていたら、尾根取り付きにあるベンチの5分くらい手前まで、アイゼンなしで行くことができた。
右のベンチの5分くらい手前。 ここからアイゼンを装着。 |
尾根の取り付きのベンチ。 半分雪に埋もれている。 |
ベンチまでは道幅が狭く、落ちたら危ないところもあるが、尾根道からは道幅も広く、また、アイゼンのおかげで、しっかり雪をグリップできるので、快適に飛ばせる。また、雪がなければ丸太の階段だが、雪の下に隠れているので歩きやすい。道は蛇行してはいるものの、真っ直ぐに近い緩やかな登り坂が続く。道標のある三方山との分岐に出る。正午までに小倉山の東屋に着きたかったので、三方山はパスして右に折れ、笹原峠を目指す。周りの木々は、すっかり葉を落としているので、枝の間から揖斐川、長良川、木曽川など輪之内町から海津市方向が見渡せる。
笹 原 峠 養老山は左へ、右へ行くと旧牧場 |
笹原峠から小倉山へ 今日のコースで 一番気持ちのよい展望が広がる。M氏撮影 |
雪に埋もれた笹原峠を過ぎると左方向に恵那山、中央アルプス、御岳、乗鞍、穂高、槍が現れる。下の写真は同行のM氏が送ってくれた。いつ見ても素晴らしい景観である。振り返ると白山、荒島岳も視界に捉える。小倉山直下は雪道の急登。この辺りは日当たりがいいので、雪が緩んでおり、踏み抜いた跡があちこちにある。中にはヒザくらいまで深いものもある。これだけ深いと脚が雪から抜けないだろうなと思いつつ、硬そうなところを選んで踏んでゆく。山頂広場に着く。道中、誰にも会わなかったのに、どこにこんなに人が居たのか、結構、大勢の人が食事の最中。我々は一目散に東屋へ。ちょうど、先客が出発したところで、東屋下のベンチとテーブルを確保する。1時間のランチタイムを楽しみ、記念撮影の後、一路下山。
北 ア の 展 望 M氏撮影 |
笹原峠からは、来た道を戻らず、旧牧場方向へ。笹原峠と旧牧場間は1.6キロ。この間にベンチと道標が数箇所にある。数回アップダウンを繰り返した後、道標のある分岐から林道と合流する。以前、笙ヶ岳に登ったとき歩いた道だ。無雪期には林道をバイパス出できる近道があったが、雪に埋もれているので、道なりに延々と林道を下った。
笹原峠〜旧牧場の道標。距離も表示してある。 | 旧牧場の分岐の道標。ここから林道を下る。 |
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◎前回の記録
(H22/8/28)
養老の滝の駐車場---(10)---登山口---(20)---ベンチ---(20)---三方山---(10)---笹原峠---(10)---小倉山---(15)---養老山---(15)---小倉山---(10)---笹原峠---(5)---三方山---(10)---ベンチ---(20)---登山口---(10)---養老の滝の駐車場
歌謡曲 「瓢箪ブギ」
「飲めや歌えや世の中は (中略) どうせ飲むなら 養老の滝を 飲んでみたいよ 腹いっぱい・・・」 作詞:高橋掬太カ、作曲:江口夜詩、歌:春日八郎 (昭和29年)
養老山は、滝の水が酒になったという親孝行の話「孝子伝説」や歌謡曲「瓢箪ブギ」で知られる養老の滝を登山口とする、静かな里山である。山登りというよりも家族連れのハイキングを楽しむことが出来る山といってもよい。12年ぶりに養老山を歩いた。岐阜では、猛暑日が8日連続続いている。この山を選んだのは、登山道が、おもに林の中を通っており、直射日光に晒されることが少ないからと、同行者である友人が誘ってくれたからである。
養老の滝上の駐車場に車を止める。なお、養老の滝の駐車料金は1,000円だが、養老公園内の駐車場を利用すれば300円である。公園内の駐車場から滝までは歩いて20分ほど。山登りをする人は数時間、駐車するが、30分ぐらいしか利用しない滝を見るだけの人に1,000円は取りすぎでは・・・。名古屋の栄でも、30分250円だからねぇ〜。
なお、三方山の読み方は、山渓の『アルペンガイド17・鈴鹿・美濃』には「みかたやま」とあり、同社の『分県登山ガイド20・岐阜県の山』には「さんぽうざん」とある。ネット検索でも両方あるので、深く追求はしないことにする。
← 養老の滝の駐車場ゲート。登山届は料金所のカウンターの右側にある。朝はほとんど空いていたが、午後2時頃には、かなり混んでいた。 |
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← 直進すると立派な道標がある。左:三方山、右:笙ケ岳とある。養老山へは左に進む。 |
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← 小さな沢を渡る。 |
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← こんな道が続く。丸太を組んだ階段や砕石の道を進む。トラロープの転落注意の標識もある。
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← 尾根道になっても、相変わらず丸太の階段が続く。階段は、時にはありがたいこともあるが、ここは階段を無視して丸太の脇を通った方が歩きやすい。歩幅のピッチを無視した、こういう丸太の階段を造る人は、山登りをしたことのない人だろう。ありがた迷惑の極みである。 |
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← 三方山の山頂。遠くは霞んでおり、残念ながら、この日も北アまでは見えなかった。 |
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← 太陽の日差しがふり注ぐ笹原峠の道標。右に行くと旧牧場、通称アセビ平への道。笙ヶ岳に行くときは、この道を行く。しかし笙ヶ岳には二度と行くつもりはない。笙ヶ岳は、とんでもないヒル山だった。三方山から笹原峠までは、右山の快適な遊歩道を進む。
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小倉山のあずま屋からの展望。左は霊仙山。中央は笙ヶ岳。 | ||
← 小倉山のあずま屋。ここでの温度が午前11時30分現在、23.7℃だった。快適!!。いつもなら昼食は1時間ほどだが、この日は1時間40分も長居した。地上へ下りれば35度超の世界が待ち受けていることを考えると、もっと長居したかった。この周囲には馬酔木の木が多い。5月頃ならきれいだろう。
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← 右手に林道が見えてくる。山頂真近で林道を見るとガッカリするかもしれないが、養老山頂へは上石津町からの林道が通じている。 |
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← ここが養老山頂。潅木に囲まれ展望もなく、ただ、山頂を確認しに来たというだけ。トップハンターでなければ、登山としては小倉山でUターンしても十分かもしれない。 |
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◎前々回の記録
(H10/5/10)
養老公園の駐車場---(15)---養老の滝---(10)---登山口入口---(25)---ベンチ---(20)---三方山---(15)---小倉山---(15)---養老山山頂---(10)---小倉山---(35)---登山道入口---(20)---養老公園の駐車場
養老公園パークゴルフ前の木陰に車を駐車しスタート。滝までの整備された道を進む。朝早いせいか、掃除の人以外、人影は少ない。少し汗ばんだ体に冷気を感じると目前に養老の滝が現れる。滝を眺めながら右上に回り込む。滝の売店も開店準備の最中だ。売店の中を通り抜け、階段を上ると観光リフトの駐車場に出る。駐車場で登山道の入口を尋ね、ゲートをくぐるとチェーンで通行止めの林道の入口に出る。ここまでは登山道の表示が全くない。
アセビ平(旧牧場)との分かれ道に三方山まで2K、90分の案内表示があった。ガイドブックには三方山まで45分とある。どちらを信じよう?。(結果は、途中2回休んだが、50分とはかからなかった)堰堤を左に見て、滝の上流部に当たる幅の狭い沢を渡ると、やっと山道にとりつく。結構急な山腹をジグザグに登り高度を上げる。若葉、青葉の林の中を足取りも軽くと言いたいところだが・・・。
ベンチで休み、水分を補給。ここからは尾根歩きのハイキング気分。徐々に上りがきつくなるが、ベンチから20分で720mの三方山山頂。木曽川、長良川、揖斐川を眼下に一望。濃尾平野はこんなに広いのかと感嘆。あいにくの曇り空なので、名も知れぬ山は見えるが、その向こうの御岳、乗鞍など遠くの山は春霞みの中。ところで山頂に得体の知れない石碑が二柱。何なのか?。
アセビ平との分岐の笹原峠まではわずか。ここからは丸太で段々が造られておりまるで遊歩道。段々を避けて端っこの丸太のない所を登ると、コンクリート製のテーブルにベンチの小広場に出る。ここが841mの小倉山頂。遠望図に御岳の表示があるが、こんな方向だったかと不思議な気持ち。もっと北にあると思っていた。
遊歩道を一度下って、再び登ると小広場に出る。ここが養老山頂?と思ったが山頂の表示が無いので再び下ると、車でも通れそうな広い道に出る。そこから左の山道をわずかに進むと、津屋避難小屋の看板が目に入った。不審に思いながらそこを90度右に曲がって登り切ったところに859.3mの養老山頂があった。灌木に囲まれ展望もきかない。ここまで来たのだから、チョット寄って行こうかと、ついでに寄ったような感じだった。
休憩もせず、来た道を引き返す。小倉山で昼食。畳1枚位はある大きな案内図の看板が枠から外れて落ちていた。(翌日、町役場に電話をしたが、養老町保健センターに電話してくれと言われる。担当は違っても、まともな職員なら「担当部署に連絡しておきます」、あるいは「担当者から連絡させますので連絡先を教えて・・・」と言うべきではないだろうか。同保険センター番号を聞いて電話をして状況を説明したが、全く要領を得ず、むしろ余計なことで電話をしてくるな、と言わんばかりの応対だった。お役所仕事とは、こういうものか)。
素晴らしい眺望を眼下にしながら、走って下った。往路は1人としかすれ違わなかったが、帰路は十数人と挨拶を交わした。私を含め、ほとんどが中高年。まさに中高年の登山ブームだ。帰路は小倉山からわずか1時間で養老公園まで転がるように下った。
◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。