畳平   富士見岳    
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  畳平中之社
乗鞍岳頂上 富士見岳頂上
登山道から剣ヶ峰 富士見岳山頂
        

☆まえおき / Preface

この季節、北アの山はどこに行っても、まだ雪がある。高山から入って登れそうな山で最初に思い浮かんだのは西穂独標と乗鞍岳。独標は西穂山荘までは雪が残っているが、その先は夏道と山荘のHPに出ていた。乗鞍も事前の情報では肩の小屋までは雪がないとあった。それなら畳平から2時間くらいで剣ヶ峰の往復ができる。奥飛騨の温泉に泊まって、それぞれを日帰りする予定で出かけた。

ところが、6月6日に この地方は梅雨入りとなり、初日は朝起きたときから降っていた。雨の独標を歩き廻るのは気が進まないので取り止めた。二日目は天気は回復したものの、乗鞍の摩利支天岳中腹には大量の雪が残っており、除雪車のキャタピラー痕は、その手前で終わっていた。偶然、行き会った大垣から来たという青年も雪の備えをしておらず、来た道を一緒に戻り、剣ヶ峰はあきらめて富士見岳に登ることにした。


☆データ / Data

記録日:平成30年6月7日
山 名 : 富士見岳(ふじみだけ)
標 高 : 2,818m
地形図 : 乗鞍岳


☆登山口へのアクセス / Access

乗鞍岳は、平成15年からマイカー規制となっているので、高山市から入ったマイカー利用者は、ほうのき平でバスに乗り換える。バス利用の方は、高山から乗鞍への直通バスが無くなっているので、新穂高行きのバスに乗って ほうのき平で乗鞍畳平行きに乗り換える。高山から ほうのき平へはバスでおよそ40分。ほうのき平から乗鞍畳平へは、およそ45分。



☆記録 / Report

奥飛騨の温泉に泊まっていたのでバスで平湯温泉へ。 そこで乗鞍行きに乗り換え、ほうのき平経由で乗鞍畳平へ。途中、乗鞍スカイラインから笠ヶ岳から槍、穂高まできれいに見えた。バスは徐行しなかったので望岳台周辺からの写真は撮れなかったが、久々に見た大景観だった。30年ぶりくらいに来た畳平は、昔とほとんど変わっていなかった。学生時代、夏休みのアルバイトで山岳バスガイドとして連日のように通ったところなので、我が家の庭のようなところである。この日は愛知県の女子校のバスが4台ほど来ていて、とても賑やかだった。

35リットルという、乗鞍に登るにしては異様に大きなザックを担いで出発。お花畑経由の道は雪に閉ざされ通行禁止だったので、鶴が池沿いの道を大黒岳方向に向かい大黒・富士見の分岐を右に進む。前方200mくらいのところを歩いている男性がいた。肩の小屋までこんな道が続くと思っていたら、富士見岳の南登山口から先は除雪していない。山の斜面に積もったままの雪が固まっているので、滑ったら位ヶ原の下まで落ちてしまう。先行者に追いつき「無理ですねェ」と言葉を交わし、共に来た道を引き返し、富士見岳経由で畳平に戻ることにした。

富士見岳は乗鞍23峰のひとつで、私は大回りして南の登山口から入ったが、畳平バスターミナルからすぐの北登山口から登れば30分とかからない。標高2,818mの富士見山頂からは、南に剣ヶ峰、北に笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高連峰のパノラマを望むことができる。この時間には雲が下がってきたが、下の写真のように雲の切れ間から見ることができた。富士見岳の名がついているからには富士山が見えるはずなのだが、残念ながら この日は雲の彼方だった。

剣ヶ峰まで行くことができなかったので、予定より1時間早いバスで ほうのき平に戻ることにした。畳平の乗車券発売所で「高山まで一人」と言ったら、年配の男性係員は「そんなバスはない」という返事。私は直行バスがないことは知っていたが、切符は高山まで通して買えないかと思って言ったのだったが、知らない人は帰るバスがないと思ってビックリするだろうなぁ。「高山へは ほうのき平で乗り換えてください」とひとこと言うだけでなのに、底意地の悪い応対だった。ここの出改札は、私がバイトをしていたときは濃飛バスが担当していたが、今は違う会社が運営している。ア〇ピ〇観光さん、不親切ですよ。



ほうのき平 畳平お花畑道 畳平から摩利支天岳
ほうのき平バス乗り場 この時期、お花畑道は通行禁止 畳平から摩利支天岳
鶴が池と畳平全景
鶴が池と畳平全景、後方の山は左:恵比須岳、右:魔王岳
積雪 富士見岳頂上
この先、摩利支天岳の中腹斜面は、雪掻き前だった 富士見岳頂上
富士見岳から北アの眺望
富士見岳から乗鞍スカイラインと北アの眺望


富士見岳から剣ヶ峰 富士見岳から不消ヶ池
富士見岳から剣ヶ峰 富士見岳から不消ヶ池
魔王山 恵比須岳 烏帽子岳
魔王岳 恵比須岳 烏帽子岳
猫岳 白山
猫岳と四ツのカーブ、昔はバスが登り切れなくて乗客を降ろした急坂 はるか白山も見える


高山に下りた後、昼食後、高山祭の山王祭で知られる日枝神社に立ち寄った。詳しくは、⇒ こちらから



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◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。