宇良部岳
三角点
頂上からの眺め
道標

☆はじめに / Prologue

トップの画像は、① 宇良部岳全景 ② 三角点 ③ 頂上から祖納集落方向の展望 ④ 道路標識の順でスライドする。

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日本最西端の与那国島の最高峰は宇良部岳である。最高峰といっても231メートルほどの山なので、登山口から45分で往復できる。また、頂上直下まで、NTT施設の保守管理用の道路が付いているので、車を使えば頂上まではあっという間である。それでは面白くないので、私は祖納(そない)の集落から歩いて山を目指した。


☆ データ / Data

登山日 : 平成30年2月18日
山 名 : 宇良部岳
読 み : うらぶたけ
標 高 : 231.2m
地形図 : 与那国島

☆ コース時間/Course Time

祖納交番---(55)---登山口---(30)---頂 上---(15)---登山口---(45)---祖納交番

端数は5分単位で切り上げ。途中の休憩時間も含む。


☆ 登山口へのアクセス / Access

祖納集落の交番を起点とする。
1.交番を正面に見て、左側にある橋を渡り、川に沿って南へ。
2.宇良部岳を右前に見ながら進むと分岐があり、宇良部岳は左へという道路標識が現れるが、左折すると大回りになるので直進する。
3.登り坂を行くと左に牛舎があり、右の国泉酒造とアヤミハビル館前を通過し直進する。
4.宇良部岳登山口前に標識があり、右の道へ。
5.NTTの施設手前の小広場に出る。左手のコンクリート階段を登る。
6.雑草だらけの頂上に出る。途中、蓋のない側溝があるので足元には注意。


☆ 記 録 / Report

この山は、沖縄県自然環境保全地域に指定されており、登山口から頂上まで亜熱帯特有の植栽の中を行く。イタジイ林、そしてウラジロガシ群落と続く。その間、3種類の大型蝶が私を出迎えてくれた。ヒラヒラと舞う蝶もいれば、蝶とは思えないようなスピードで木々の間を飛び交う蝶もいた。帰ってから図鑑で調べたが、リュウキュウムラサキとクロアゲハ短尾型は確認できたが、全体が白色で薄いピンクの縁取りがある蝶の名前は確認できなかった。2月なのに、もう羽化している蝶がいるなんて、沖縄は暖かいことを実感する。地図で見ると登山道は尾根に沿って開かれている。全道がコンクリート舗装されており、急なところはない。振り返ると南の海が鏡のように光っており、この日は風もなく波のないことが分かる。頂上からは南北両方向に海が眺望でき、絶好のビューポイントでもある。以下、祖納集落の交番をスタートして、登山口から頂上までを写真でご紹介する。



起点となる交番 標識
起点となる祖納集落の交番 宇良部岳は左折と標示しているが直進する
アヤミハビル館 登山口の標識
アヤミハビル館 登山口の標識、ここを右へ


アヤミハビル館というのは、世界最大の蛾、ヨナグニサン(方言名:アヤミハビル)を展示する施設で、ヨナグニサンは、大きなものだと羽を伸ばすと30センチになるものもいるそうだ。展示館は、与那国島の人々とアヤミハビルの関わりやその他の昆虫、動物などの紹介、絶滅危惧種(レッドデータ)の展示など体験学習の機能を備えているとか。ヨナグニサンは、蛾なので昼間は木の葉などに隠れて夜になると活動する。夜間、車を運転しているとヘッドライトにおびき寄せられるので見ることができると地元の方が話しておられた。ヨナグニサンをご覧になりたい方は ⇒ コチラから
入館料は、大人500円、小人300円。開館時間は、10~16時(昼休12-13時)。休館日は、火曜、祝祭日、慰霊の日(6/23)、年末年始。
このページを作成するときに分かったことだが、私はここを朝の9時前に通った。駐車車両もなく、入口も閉まっていて人の気配もなかったので、閉館したのかと思って引き返したのだが、まだ開館前だったのだ。なお、この建物は、道路から少し入ったところにあるので、道路からは見えない。道路に面しているのは国泉酒造という泡盛工場とその奥に見えるのは、児童交流センタ―の建物だった。
登山口の標識には宇良部岳まで1.3キロの表示があった。



登山道 頂上への階段
こんな道が続く このコンクリートの階段を登ると頂上へ
頂上 頂上からの眺望
雑草に覆われた頂上 頂上から北方向は、祖納港と集落の眺望
草に埋もれた三角点 NTTの無線中継所
三角点は草をかき分けて発見 NTTの与那国無線中継所
ウリミバエの不妊虫飼育カゴ 宇良部岳全景
ミバエの不妊虫飼育カゴ 与那国富士とも呼ばれる宇良部岳

上の写真のミバエの不妊虫飼育カゴは、島内のアチコチで見られる。これは、害虫駆除の方法のひとつで、人工的に不妊化した害虫を大量に放すことで、害虫の繁殖を妨げる方法である。Wikipediaによれば、特定の害虫を人工的に増殖し、それを不妊化して野外に放つ。野外にいる害虫が交尾相手に放飼した個体を選んだ場合、子孫が生まれず、害虫個体は減少する。与那国島では、ミバエが大繁殖したことからこの方法で絶滅させた。以前、他の島のガイドに聞いた話では、沖縄では根絶しても台湾ではまだ繁殖しているので、予防するために続けていると教えてくれた。

与那国島地図へ

このサイトでは、与那国島の山は「ティンダバナ」もご紹介している。⇒ コチラから


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◎お願い
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