☆はじめに / Prologue
伊吹山に登るのは、今回で5回目(内、1回はさざれ石公園登山口)。前回は2年前の2月28日。その日は、頂上でさえ雪がなかった(この記録の下にH21/2/28の頂上の写真参照)。ここには昨年までスキー場があった。私が小中学生だったころ、東海地区では「スキーと言えば伊吹山」というくらい人気があり、昭和初期には、積雪が12m弱という信じられない記録も残っているほど積雪があったが、昨今の温暖化でスキーができる期間が短く、平成17年に1度閉鎖になった。翌年、別の会社が引継ぎ、1度は復活したが、雪が降らなくては再起を果たすこともできず、平成22年、2度目の閉鎖となった。リフトも取り払われたので、もう再起はないだろう。
(ご参考)世界山岳最深積雪量 11m82cm、昭和2年2月14日、伊吹山で観測された(北杜の窓より)
上の写真は、①平成24年3月、岐阜県各務原市から撮影した伊吹山、②平成23年4月の伊吹山頂上、③平成25年8月の伊吹山花畑の順でスライドします。スライド画像はJavaScriptの使用を有効にしなければ、正確に動作しない恐れがあります。お手数ですがJavaScriptの使用を有効にしてください。
☆データ / Date
登山日 : 平成23年4月2日
山 名 : 伊吹山
読 み : いぶきやま
標 高 : 1,377m
地形図 : 関ヶ原(岐阜)
☆登山口へのアクセス / Access(岐阜方面から)
・国道21号線から国道365号線に入る。伊吹山ドライブウェイの入口が見えてくるが、ここは歩いて登山する人の登山口ではない。
・藤川の信号(Y字路)を右へ。
・上野の信号を右折する。
・突き当りを左折すると右にバス停がある。バス停を右に見てすぐ右折すると登山口のアーチがある。
・この先の林道にはゲートができたため一般車は入れないので、車は三之宮神社脇の有料駐車場に停める(1回1,000円)。ここが満車の場合は、少し戻って近隣の駐車場を利用するか、林道のゲートの手前の1回500円の駐車場を利用する。その場合は、登山口まで歩いて戻る。
☆コース時間 / Course time
(H23/4/2)
登山口駐車場---(25)---1合目---(20)---2合目---(20)---3合目---(10)---4合目---(10)---5合目---(55)---8合目---(25)---頂上
頂上---(45)---5合目---(60)---駐車場
5合目までは、登山道を歩いたが、5~8合目は積雪のため道が不明なので、フリーに歩いている。
(H21/2/28)
3合目駐車場---(20分)---5合目---(35分)---8合目---(20分)---頂上
頂上---(15分)---8合目---(30分)---5合目---(20分)---駐車場
(H19/7/28)
岐阜県さざれ石公園上の駐車場---(70)---静馬ケ原---(45)---頂上
頂上---(45)---静馬ケ原---(55)---駐車場
(H13/11/4)
1合目と2合目の間の駐車場---(40分)---3合目---(20分)---5合目---(40分)---8合目---(25分)---頂上
頂上---(15分)---8合目---(30分)---5合目---(35分)---駐車場
☆記 録 / Report
上野の交差点を右折し、林道に向かうと、神社の手前で2軒の駐車場が客引きをしていた。駐車料金は1,000円。今まで登山口の駐車場は三之宮神社脇しか知らなかったが、スキー場の閉鎖で近隣の商店が駐車場経営に積極的なったようだ。我々は、いつも林道の駐車場に止めるので登っていくと鉄柵のゲートがあり、鍵がかかっていた。というわけで、今回は初めて登山口から登ることになった。
なお、この件について、山仲間のM氏からコメントが寄せられたので、原文のままご紹介する。
・伊吹山林道閉鎖について
「伊吹山の林道は以前は車で通行できたのが、現在、林道入り口あたりに施錠されたゲートが設けられ、通行できなくなっている。 以前は伊吹山を一合目もしくは三合目あたりから気軽に登山を楽しんでいた人も多く、林道閉鎖を残念に思っていることだろう。 私もその中のひとりであるが、伊吹山登山愛好家のためにもゲートの開放を関係者の方々にお願いしたい。 ゲートが設けられた理由は定かでないが、もし、林道保全が目的であれば、入山料なり通行料を徴収し、 それに充てることもひとつの方法であり、理解を得られるものと思う。」 |
前回まで、写真はあまり撮っていなかったので、今回、登山口から頂上まで撮影してきた。途中、積雪のため自由に歩いたので、5合目から8合目までは登山道を歩いていないが、伊吹山登山道を写真でご紹介する。
伊吹山登山口 |
ゲート前にある1日500円の駐車場 | 登山口まで戻る | 入口の看板 |
一合目までは広い道を行く | 一合目 |
一合目の伊吹高原荘 |
ゲレンデ歩き | 登山道標識 | 二合目 |
三合目 後方の建物はトイレ 4月中旬までは使えないと表示してあった。 |
頂上が見えてくる |
ゲレンデから外れるとこんな道 | 以前は高原ホテルまで車で通れた | 四合目手前 |
四合目 | 五合目 | 頂上が近づく |
この辺りは雪がまだらに残っている | グズグズの雪道を直登 | 道が険しくなる |
八合目 |
頂上に到着 |
現地の観光案内所前にあった地図。
コース地図へ |
もっと大きな地図をご覧になる方は ⇒ コチラから。
◎H21/2/28の記録
2月末というのに雪がない。車は高原ホテル近くの駐車場まで行くことができた。今年の暖冬は異常だ。結局、登山道に雪があったのは9合目から山頂直前までの50メートルくらいで、頂上にも全く雪がなかった。アイゼンを持っていったが、使う所がなかった。ザックが重くなっただけだった。
頂上から琵琶湖を望む |
各合目毎に標識がある | 見上げると 高山の森林限界を思わせる |
◎H13/11/4の記録
三之宮神社脇の駐車場ではなく、伊吹山林道の1合目と2合目の間の駐車場に車を置いてスタート。下草の刈られたゲレンデをジグザグに斜めに進むと、下方のリフト乗場にはパラグライダーの集団。こんなに風が強くても飛んで大丈夫かな?途中から草の生えていない一筋のラインが上へ上へと続く。
途中、3合目で一旦、林に入るが、それも高原ホテルまでで、ホテル前から頂上までは、木立のほとんどない登山道に入る。リフト終点の4合目からは、九十九折れの道が頂上まで続く。遙か頂上直下を登る人の姿まで確認できる。下から見ていると、上に行くにしたがって勾配を増している感じである。
どの山に登っても中高年で一杯だが、伊吹山は何故か、若い人が多い。1合当り15分のピッチで登る。鈴鹿の山と同様、石灰岩のカレンフェルト系の岩がゴロゴロ。今日は土の登山道だと思って、底の柔らかい靴で来たので、土踏まずが痛む。それでも直登がないので、ハイキング気分。振り返れば琵琶湖が直下に見え、眺望は素晴らしい。
9合目から頂上までは、ほんの一息。頂上はドライブウェイからの観光客も入りまじり活況だが、趣味の悪い回転灯キラキラや呼び込みの茶店など、およそ山の頂上とは思えない。昼食場所を探すため周回すると、360度の展望。西には比良山系、南には霊仙、北東から東には雪を頂いた白山、御岳も望める。翌朝の新聞を見ると白山、御岳の初冠雪だった。頂上北の眺望のよい日溜まりにシートを敷き、しばし寛(くつろ)ぐ。眼下には琵琶湖が海のように広がり、竹生島、沖島、多景島が浮かんでいた。
◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。