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データ / Data

登山日 : 平成27年10月14日(上の写真は、高千穂峰頂上と天の逆鉾)
山 名 : 高千穂峰
読 み : たかちほのみね
標 高 : 1,574m
地形図 : 高千穂峰

登山口へのアクセス / Access

鹿児島空港から霧島神宮経由で高千穂河原ビジターセンターまで車で45分。ビジターセンター駐車料金は、普通車-1日 500円。

コース / Course time

駐車場---(10)---登山口---(45)---御鉢---(35)---頂上---(60)---駐車場

端数は5分単位で切り上げ。往復とも写真を撮る以外は休憩なし。

記録 / Report

随分、前のことだが、テレビで高千穂峰からの中継を見ていて、頂上にツルギが突き刺さっている映像を見た。神話の世界に詳しいわけではないが、なぜか興味を持ってしまい、いつかは登ってみようと思っていた。昨年の秋、ある旅行業者がツアー登山で高千穂峰コースの募集しているのを知り申し込んだ。しかし、そのときは残念ながら催行人数に達せず、中止となってしまった。このため、今回は単独で計画を立て、鹿児島空港からレンタカーを借りて行くことにした。

高千穂河原ビジターセンターで車を止め、センター内を覘いてみた。女性の職員が高千穂峰の模型で、登山ルートを教えてくれた。登山届けを出すようにと言われたので、前日に自宅で作ったものをポストに入れ出発。届けを入れるポストは、ビジターセンター前と駐車場の公衆トイレ前の2ヶ所ある。 教えられた道を行くと鳥居に出合う。神宮の古い宮跡である。石段の手前を右折すると「高千穂峰⇒」の道標があり、続いて「登山道入口」の表示がある。石畳の道や石段の道は、10分も歩くとゴロ石混じりの道となる。

ビジターセンターから歩き始めて25分。御鉢に向かう登山道は赤茶けた溶岩と火山礫に覆われた急斜面となる。御鉢の斜面を歩き始めたときは、靴が砂礫に埋まって滑るので、なかなか登れなかったが、ふと右手を見たら黄色のマーキングがしてある岩があった。上の方にも黄色のマークが見えたので、そちらに進むと多少は歩きやすいので、できるだけ丈夫そうな岩塊と滑りにくそうなところを探して歩いた。ルート選びに失敗すると踏ん張りが利かないのでズリ落ちてしまう。

30分かけて御鉢まで登ると目の前に高千穂峰が姿を見せる。左手には中岳、新燃岳、韓国岳方面がくっきりと見える。振り向けば桜島も見える。桜島は完全に逆光だったので写真は真っ黒になってしまった。ビジターセンターの職員の方が「今日は絶好の山日和ですよ」と言っておられたが、まさにその通りの秋晴れで、御鉢の"馬の背歩き"は稜線漫歩で爽やかな気分である。一旦、背門丘(せとを)の元宮の鳥居まで下り、頂上へと登り返す。背門丘は、天孫降臨の舞台という説もあるそうだが、あまり詳しくないので説明は省略する。頂上への道もウッカリ歩いていると足を取られるくらい滑りやすい。頂上直下で白人のグループと出合ったが、彼らは酔っているのか、ところどころに岩が出ている急斜面を草スキーでもやるかのように滑り下りようとしている。一人が派手にスリップして仰向けに転倒すると、続いてまた一人が奇声を上げて滑り、転倒していた。彼らのやっていることは、よく理解できない。それに砂煙が舞い上がるので、イヤでも砂埃を吸ってしまう。登ってくる者には避けようがない。日本人なら「君たち、アホちゃうんか!」と笑って話しかけられるが、見ず知らずの外国人なので黙って見過ごすことにした。

頂上に着いた。頂きには、テレビで見た通り「天の逆鉾」が突き刺さっていた。しかし、放送や写真で見たときには、もっと大きなものを想像していたので、少々、期待はずれだった。周囲に鎖がしてあるので間近から計ることは出来なかったが、家に帰って調べたら高さ1m38cmだった。傍らの三角点にタッチし下山。往路によく滑った砂地では、富士山の砂走(すなばしり)を下る要領で駆け降り、1時間でビジターセンターに着いた。センターの職員に下山の報告をし、この日の宿である指宿温泉に向かった。翌日は開聞岳である。開聞岳の記録は ⇒ コチラから

高千穂河原ビジターセンター 火山対策の避難壕 登山届のポスト
霧島神宮、古宮跡 登山道が始まる 初めは石畳の道
自然研究路との分岐 ここからは登山靴が必要 御鉢を見上げる
火山礫に覆われているので歩きにくいが、黄色のマークを目印に登る
御鉢から中岳、新燃岳、韓国岳(手前から)
御 鉢
御鉢の縁から高千穂峰

御鉢に着くと歩きやすい道となる 馬の背 背門丘・元宮
灰で埋れた網俵の階段 頂上までの距離を示す道標が続く 頂上が近づく
二等三角点 天の逆鉾 頂上から御鉢



コース地図へ

コース地図は国土地理院の電子国土Webにより作成したもので、コースの赤線はイメージです。

◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。