データ / Data
記録日:平成27年2月7日
山 名 : 八重岳
読 み : やえだけ
標 高 : 453.4m
地形図 : 名護
八重岳へのアクセス / Accses
1.県道84号線(名護本部線)「八重岳入口」バス停脇に「八重岳⇒」の標識(下のH25/1/21の写真)があり、それに従う。また、入口の反対側には、沖縄そばの「きしもと食堂・八重岳店」がある。
2.道なりに登っていくと「桜の森公園」がある。今回は、ここに車を止めた。
3.車だと、さらに進むことができる。頂上のドームが見えると間もなく頂上広場につく。
4.頂上広場手前には「Uターンはこの先で」の標識があり、駐車場は右にある。
5.さらに進んで最初の分岐を右折して短い坂を登ると、見晴らしのよい小広場もある。
コース時間 / Course Time
桜の森公園駐車場---(40)---展望台(東屋)---(25)---頂 上---(60)---桜の森公園駐車場
今回は、桜や景色を見ながら、また時間をかけて写真を撮りながら登り下りしたが、歩くだけなら、もっと早いでしょう。
記録 / Report
沖縄では1月から2月にかけて、桜のシーズンを迎える。本土ではまだ冬のこの季節、沖縄には、ひと足早く春が訪れる。沖縄の桜は本土の品種とは異なり「緋寒桜(ヒカンザクラ)」と呼ばれ、梅や桃のような濃いピンク色の花を、うつむきがちに咲かせるのが特徴。本土の桜とは逆に気温の低い地域から開花するので、桜前線は北から南へと南下する。なので、日本一早い桜は、本島北部で咲くことになる。
八重岳は、車でも登れる山である。ただし、頂上手前の駐車場から上には、米軍の通信施設八重岳サイトと国土交通省那覇航空管制局レーダーサイトがあり、頂上への道は舗装されているが、車両進入禁止になっている。この山は、今回が3回目だが、昨年と一昨年は車で来て頂上手前の駐車場でUターンしたので、今回は中腹の桜の森公園に駐車し、そこから徒歩で頂上を目指した。
今年の桜祭りは1週間前に終わっているので繁忙期に比べ車も少ない舗装路を登っていく。ここの桜は個体差が大きく、満開の桜の隣に葉桜になった木があったり、これから開花する木もある。また、老木の隣に幼木があったり、木の間隔も離れているので、本土に比べると華やかさには欠けている。それでも沖縄には、これだけ多くの桜を見られるところは多くないので、内外から大勢の人が集まる。途中、大きく右に曲がったカーブを登りきると、小さな展望台(東屋)があり、名護湾、東シナ海が一望でき、眼下に桜の群落も見える。さらに進むと左上にモスグリーンのドームが見えてくると、すぐ広場に出る。右には駐車場のほか、ミニ売店があり、左手にはWCもある。
ここから道路に沿って直進すると分岐がある。左にはアーチ式の車止めポールがあるので、間を通り抜ける。あとはまっすぐドームを目指して登っていく。ドームの建物を過ぎた右手に小さな階段がある。登ると平らになった広場の一角に立派な一等三角点がある。山名板などはない。ここは360度の展望で、伊江島・城山や古宇利島、屋我地島、羽地内海、嘉津宇岳、安和岳から名護市の海岸線道路沿いの国道58号線まで一望できる。雲が多かったので遠くは霞んでいるが、さすが、本島では2番目に高い眺望である。ただし、本島で一番高い与那覇岳は、八重岳より50m高いが、頂上は木々に囲まれ展望がないので、実質には、ここが本島最高峰からの眺めである。ご参考…沖縄県で一番高いのは、石垣島の於茂登岳で525.6メートル。於茂登岳の記録は⇒コチラから
下山後、本部町の沖縄そば店・島豚屋に立ち寄った。実は、この店には過去3回、そばを食べるために訪れたが、その都度、長期休暇中、臨時休業、定休日の変更で、一度も食べることができなかった。今回が4回目で、やっと食することが出来た。昨年まで木曜日が定休日だったが、店頭には日祝日が定休日と書かれていた(下の島豚屋のそばの写真は同行したNさん撮影)。
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桜の森公園に車を止める | ずっと、頂上まで舗装路を歩く | |
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展望のよい東屋 | 東屋から登ってきた道を見下ろす | 頂上手前の駐車場 |
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駐車場にあるキレイなWC | 八重岳航空監視レーダー | 一等三角点 |
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伊江島・城山(タッチュー) | 古宇利島 | 下山後、立ち寄った島豚屋の炙りソーキそば |
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桜祭りは1週間前に終わったが、満開の桜を見ることができた |
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枝振りが一番美しかった緋寒桜 |
コース地図へ |
このコース地図は国土地理院の「ウオッちず」により作成したもので、コースの赤線はイメージです。
◎お願い
この日記は、登った日、当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。
H25年の記録 / Report
以下は、平成25年1月21日に車で出かけたときの記録。
八重岳の桜は、本土の桜を見慣れた人から見れば、規模も小さく、木もまばらで、連続して木が植えられている所が少ないので見栄えがしない。また、花弁が下を向いて咲いているので、桜という感じがしない。日本一早い桜祭りと期待して行くと期待はずれでガッカリするかもしれない。木の大きさも低木が多いので盛り上がりに欠け、満開でも物足りない。花の色も赤紅色で、桜ではなく梅や桃かと見まち違える。頂上広場には駐車場とWC、桜大明神の祠があるが、せめてこの広場が桜で埋め尽くされていれば、ここまで来た甲斐があるというものだが、残念ながら、ここには桜は1本も無い。
なお、私が出かけた日と同日に八重岳を訪れた人が、後日、新聞に「心寂しい八重岳の桜」のタイトルで投稿をしておられた。その内容は「八重岳の沿道には花は少ないし、何よりも桜木そのものの多くが見るも無残な老いぼれた姿を晒している様で心寂しい。(中略)桜の老いぼれた姿に自分の齢(よわい)を重ね合わせて、世の無常を感じ、心寂しい限りである」と述べておられる。沖縄の方も私と同じ思いでおられるようだ。この方は沖縄の著名人で、新聞等に多くの連載、著述がある。
頂上広場のさらに上の八重岳の実際の頂上には、米軍の通信施設八重岳サイトと国土交通省那覇航空管制局レーダーサイトがあり、頂上への道は車両進入禁止になっている。「徒歩なら行けるが案内標識はない」と他のサイトで読んだが、迷って米軍の施設に入ると身が危ういので、今回は、この先に行くのは遠慮した。
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八重岳入口の標識 | 桜祭りには、この看板が入口の左右にある | 緋寒桜 |
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緋寒桜 | ||
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緋寒桜 | 頂上広場から東シナ海 | |
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頂上広場駐車場 | 頂上広場の桜大明神 | 頂上のレーダー |