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登山日 : 平成24年6月11日
国道21号線、JR柏原駅近くの交番のある四ツ辻を南進(関ヶ原方面から来ると「柏原」の信号から2本目を左折。手前左に柏原バス停があり、右の角は交番。南西の角に霊仙山登山口の道標が立っている)。名神高速道路の下をくぐり、観音峠との分岐は右へ。養鶏場を右に見て左の地道を進むと、橋の手前に登山道の案内図があり、その左に駐車する。
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☆ | コースと時間 / Course & Time |
駐車場---(23)---2合目(二本杉)---(23)---3合目---(10)---4合目(コンテナ)---(12)---5合目---(11)---6合目---(19)---7合目(継子穴)---(5)---8合目---(5)---上丹生道分岐---(17)---避難小屋---(5)---経塚山頂上---(103)---駐車場
以前は二本杉のあるところが1合目だったが、現在は2合目と表示してある。登山道には新旧の☆合目道標が入り混じっているので、このレポでは旧道標は無視して新しい☆合目道標で時間を計測した。なお、いつも5分単位で繰り上げ表示をしているが、今回は区間の距離が短いので、そのままの時間(単位;分)で表示している。ただし、休憩時間は除いている。
☆ | 記 録 / Report |
霊仙の柏原道を歩くのは、今回で4度目。ただし、柏原道で頂上まで行ったのは最初の1回だけ。2回目は、霊仙の衛星峰である天神、たかや、大岩山の三山を周回する予定だったが、雪で登山道が分からずリタイア。3回目は腰近くまで積もった雪のため5合目近くで引き返した。霊仙山は、14年前に今回の同行者に教えてもらった山だが、私の好きな山のひとつになった。自宅から歩いて行ける山を除けば、一番、山行き回数が多い。ただし、醒ヶ井から登ることが多かったが・・・。
この日は梅雨の中休みで、朝6時ころに家を出るときは快晴。雨上がりの若葉が初夏の陽射しに輝いていた。しかし、西に向かうほどに太陽は雲に隠れ、霊仙の空には黒い大きな雲の塊があった。そして、避難小屋から経塚山に登る11時ころには、あご紐を付けていた菅笠が2度も吹き飛ばされるほどの強風となった。また、ガスも立ち始めていたので、非難小屋に引き返して食事をした。その頃には頂上は、まだ見えていたが、食事が終って外に出ると天気は急変していた。頂上は全く見えず、周りはガスに取り巻かれていた。下山中には10メートル先の木々も見えなくなり、雨も降ってきたので急いで下りた。この山は、晴れれば360度の大展望だが、ガスられると、どこでも歩けるので、目標物がないと方向感覚を失う。もし頂上まで行っていたらガスに巻かれ、下山に苦労しただろう。山の天気は変わりやすいと知ってはいても、これだけ急変したのを見届けたのは久々。
なお、往路に4合目のコンテナ前で休憩したが、このとき同行者のザックにヒルが1匹ついていた。4合目はヒルが出そうなところではないので、どこか途中で拾ってきたと思われる。しかし、出発前に足下には忌避剤をたっぷり振り掛けてきたので、下からではなく、上から落ちてきたのかもしれない。今回の霊仙山はヒルに出会わないように梓河内道や上丹生道ではなく、柏原道を選んだが、この山はルートに関係なく、これからの季節は出そうなので、ご用心を。翌日、相互リンクいただいている「山たまごの東海岳行」の I さんにお知らせしたので、「ヒルがイル」コーナーに掲載していただけると思うが、これから夏に向かって、どの山に登るときでも、このコーナーでヒル山かどうか確認されることをオススメしたい。⇒「ヒルがイル」コーナーへ
今回の記録は、PHOTOでご紹介。
東北角の交番 | 南西角の道標 | 駐車地 |
沢歩きで始まる | 1合目 | 谷沿いの道 |
2合目の二本杉 | トウカエデの林 | 3合目 道は広い |
4合目 | 4合目のコンテナから雲の中の伊吹山 | 林道が見える 上石津に通じる |
5合目 展望あり | 黒く見えるのはオタマジャクシ | 山腹道 |
6合目 | 梓河内道との分岐 道標がいっぱい | 林道を車で来ると ここから頂上まで50分 |
7合目 継子穴 | ピンクの花はタニウツギ | 石灰岩礫の道 |
8合目 ぬかるみが続く | 右はコバイケイソウの道 | 柏原道唯一の急登 滑るので注意 |
左から頂上 経塚山 避難小屋 | 経塚山から最高峰 | 避難小屋の中 |
小屋から出たら一面のガス | 10m先が見えない 雨も降り始めた | 午後2時なのに夕方のよう |
米原市役所のHPに「霊仙山登山之絵地図」のPDFファイルがあります。表面が登山マップ、裏面は所要時間です。なお、この地図は南が上になっていますので、ご注意ください。こちらからご覧になれます。⇒米原市の観光ページにリンクしますので、霊仙山登山之絵地図(霊仙登山マップ)をダウンロードしてください。
米原市役所の絵地図は削除されていますので、米原観光協会のコースマップをリンクします ⇒ コチラから。33ページに掲載。ただし、柏原道は掲載されていません。
◎H23/3/12の記録
13年ぶりに柏原道から霊仙を目指した。しかし、5合目手前では、積雪が腰近くまであり、アイゼンだけでは進めず、しばし登れそうなところを探して彷徨したが、引き返した。したがって、今回は、5合目付近までの記録。
駐車場---(40)---二本杉---(40)---3合目---(15)---コンテナ---(50)---5合目付近でUターン---(20)---コンテナ---(30)---二本杉---(30)---駐車場
国道21号線、JR柏原駅近くの交番前の四ツ辻を南進。名神高速道をくぐり、道標に従い進むと養鶏場を右に見る。橋を渡る手前の駐車地は入口に倒木があり、入ることができない。このため橋を渡り、山道に差し掛かる手前の広い空地に駐車する。雪の積もった谷沿いの道を進むと、銀色に光る新しそうな標識が立っている。1合目と表示がある。1合目は、この先の二本杉のあるところだったはずなので、変更になったらしい。
谷を離れ、左山で進むと杉の倒木が行く手を阻んでいる。倒れているのが丸太の部分だけなら乗り越えればいいのだが、枝も葉もある。山側にも登れない。谷側にも下りることが出来ないので、枝に脚を絡めて、1本1本またいで、越えられそうなところで乗り越え、また、枝を1本1本またいで下りた。
光り輝く1合目の標識 | 谷沿いの道を行く(M氏撮影) | 二本杉が現れる |
二本杉の手前には立派な標識があり、2合目と変更されている。しかし、この先、2合目と3合目の標識は幾つも現れる。旧標識が残っているのだ。そして、その先のコンテナがあるところは4合目になっていたが、ここは昔から4合目なので、ここで新旧が統一されていた。
二本杉でアイゼンを装着。ここまで積雪は靴が隠れる程度だったが、旧2合目の標識を過ぎる頃から吹き溜まりではヒザ近くまであり、歩きにくくなる。ときどき、鹿や兎の足跡を見つける。その跡を踏んでゆくと、比較的、雪の浅いところを歩ける。
新3合目を過ぎると傾斜が徐々にきつくなる。足跡の全くない新雪の上に自分の靴跡をつける。「新雪」といえば、思い浮かぶのは佐伯孝夫作詞、佐々木俊一作曲、灰田勝彦さんの曲です。お聴きになりたい方は、こちらからどうぞ ⇒♪♪♪ (クリックすると音が出ます。深夜の場合はご注意ください)。
新2合目の二本杉前の標識 | 新3合目を過ぎると傾斜を増す | 新雪の登山道 |
黄色に塗られた避難用のコンテナが現れる。いつから置かれているのか知らないが、少なくとも13年前にはあった。老朽化で入口の床の鉄板は錆び落ち、窓が小さいので中は薄暗い。コンテナを出て北方向を見ると、伊吹山が、ひときわ大きな山容を見せている。
4合目の避難用コンテナ | ひときわ大きく見える伊吹山 |
ここから道探しが始まった。地図を見て南西に進む。赤布は雪の下なのか、見当たらない。斜面を登るが、先を行く同行者は「違う」と言って引き返してきた。彼は初めて登った山が霊仙柏原道というだけあって、抜群のルートファイディング能力を発揮してきた。道の見えない木々の間をスイスイと進んでいったが、とりあえず、確認できる赤布まで戻って仕切り直し。
西出商店の看板も見つけた。登山道と並行している林道も確認できたので道は間違いない。しかし、前に進むには雪をラッセルしなければならないが、腰近くまで積もった雪は、容易に前進させてくれない。近くに登れるルートはないかと、二手に分かれて探したが、雪の中で靴が空回りするばかりで、そのうえ、ストックが抜けないぐらい深く刺さっては、退却せざるを得なかった。
西出商店の看板 | Uターンしたところ | ストックが抜けない |
仮に進めたとしても、ここまで2時間半もかかっているので、経塚山まで行くのにも、少なくても、まだ3時間はかかると思われる。この日は、はじめから行けるところまでと決めていたので、戻ると決めるのも早かった。コンテナまで戻ったが、中で食事する気にはなれず、この日は、風もなかったので屋外で食事をし、ここから1時間で駐車地に戻った。その頃には、谷沿いの道の雪は、すっかり消えていた。
◎H10/7/5の記録
P---(20)---1合目---(20)---3合目---(40)---6合目---(35)---8合目---(30)---北霊仙(経塚山)---(15)---頂上
頂上---(50)---7合目---(45)---3合目---(20)---1合目---(20)---P
国道21号線を柏原登山道入口で左折。1合目手前まで入ることが出来る。少雨の中を出発する。
鬱蒼とした森が前面に拡がる登山道を進む。
1合目は二本杉。遊歩道のような2〜4合目へ。4合目には避難用のコンテナが設置されている。吹く風が清々しい。下ったり登ったりの雑木林の道は五合目からは足場が悪くなり、ぬかるみに足を取られ、エッジもきかない。
深いクマザサをかきわけて進み、九合目から避難小屋前を通過し、空腹を我慢して経塚山頂へ。突然の突風で、帽子を吹き飛ばされそうになる。冷たい風だ。北霊仙(経塚山)から霊仙へはハイキング気分である。なだらかなカレンフェルトの高原台地を踏み分け1,084mの霊仙頂上で1時間のランチタイムを過ごしダウンヒル。
霊仙山の各ルートへ
醒ヶ井ルートへ | 柏原ルートへ | 上丹生ルートへ | 梓河内ルートへ | 南霊山ルートへ |
◎お願い
山の状況は絶えず変化します。登山道の崩落、がけ崩れ、橋の流失などによる通行止めは、集中豪雨や台風が来るたびに起こります。また新道ができたり、廃道になったり、時には登山道の付け替えなどもあります。登られる方は最新の情報を入手してください。
また、この日記は、登った当時の個人的な記録です。ヤマケイのガイドブックのように、必要な情報を網羅してはおりません。リスクは自己責任でお願いします。
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