平成27年5月17日、三重県いなべ市でイノシシ捕獲用の檻に捕まったツキノワグマ =三重県獣害対策課提供=
その後、東は東近江市、西は海津市南濃町、養老町、北は揖斐川町、南は いなべ市などを移動し続けています。



このサイトは、岐阜県の山に登られる方からのアクセスが多いため、3年前から岐阜県のクマの出没情報をご提供してきました。昨年の「平成26年のクマ情報」には、今年になってからも3月までに600件を越すアクセスがありましたので、4月から「平成27年のクマ情報」として更新することにいたしました。これからの季節に山に入る方は、十分に注意してください。なお、この内容は、岐阜県県建設研究センター県自然環境保全課高山市などの情報をまとめたものですので、詳しくは出典の各サイトでご確認ください。




岐阜県のクマ情報…平成27年の出没状況は、今回で終了します。

2020年4月以降は ⇒ コチラから ご覧ください。


推計によると、ツキノワグマの岐阜県内の生息数は平成16年は866頭でした。それが18年に1,000頭を超え、23年には1,997頭に。県内の山林のほぼ全域でクマと遭遇する可能性があると言えます(岐阜県環境生活部)。
クマの出没件数は、平成23年度は岐阜県全県下で242件、同24年度−297件、同25年度−358件でしたが、昨年、平成26年度は1,446件で、前年の4.3倍と激増しました。クマに襲われて亡くなった方がお一人、9人が重軽傷を負いました。死傷者の半数は、1市9町村合併後の高山市内での事故でした。



平成27年のクマ出没情報(平成27年12月31日現在)


平成27年12月31日現在の出没件数は447件(前年は12/31時点で1,428件)でした。
なお、地名については、「高山市旗鉾」とか「郡上市鮎立」と発表されていますが、地元の方や知っている方にしか分からないと思いますので、それぞれ「丹生川村旗鉾」「高鷲村鮎立」と、私が分かる限り市町村合併前の旧町村名で表示しています。今後、不定期に更新の予定です。また、固有名詞で表示した場所は、その付近で目撃されたという意味です。
なお、滋賀県に放獣され、上石津町、南濃町、養老町などを転々としているクマは、電波で位置確認ができるだけで、姿は目撃されていませんので、この出没情報には含みません。

12月の情報 は、4日、山岡町黒羽根、9日、恵那市長島町、12日、上宝村本郷、14日山岡町久保原、28日、恵那市長島町で目撃されました。

11月の情報 は、3日、国府町宇津江(2頭)、4日、高山市城山月見平、瑞浪市土岐町(2頭)、5日、朝日村見座、13日、高山市新宮町、恵那市長島、16日、恵那市東野、17日、恵那市東野などで目撃されました。

10月の情報 は、6日、荘川村野々俣(2頭)、高根村上ヶ洞、8日、荘川村牛丸、白川村野谷、12日、八幡町美山(3頭)、古川町森林公園、20日、高鷲村大鷲、22日、白川村有家ヶ原、23日、美山町神崎(2頭)、26日、恵那市長島町、28日、恵那市長島町などで目撃されました。

9月の情報 は、1日、白川村平瀬、河合村天生、丹生川村北方、2日、恵那市串原、河合村稲蔵、平湯峠西200m(2頭)、3日、乗鞍スカイライン7.1km地点、4日、久々野町阿多粕、丹生川村町方と大洞境、同丹生川運動公園みはらし広場、魔王岳東北鶴雪渓、5日、朝日村万石、7日、国府町宮地、9日、乗鞍スカイライン6.4km地点、10日、恵那市上矢作町、瑞浪市日吉町(2頭)、付知町下浦(2頭)、12日、丹生川村久手、13日、付知町上大起、14日、恵那市上矢作町、15日、国府町宇津江墓園、上宝村荒原、瑞浪市陶町、16日、付知町下浦(2回)、17日、八幡町洲河、18日、朝日村黒川、19日、丹生川村板殿、21日、下呂町少々野、23日、付知町小栗山、24日、恵那市山岡町、25日、国府町八日町などで目撃されました。

8月の情報 は、1日、白鳥町北濃駅前、高鷲村大鷲、高山市塩屋町、同石浦町と一之宮町境界、丹生川村日面、魔王岳北400m下(2頭)、大黒岳新道、2日、大和村落部、高鷲村ひるがの、神岡町山田、高根村日和田、乗鞍スカイライン1.7km地点、魔王岳東北斜面200m下、同300m下、お花畑木道恵比寿岳側へ20m、3日、高鷲村大鷲、高山市塩屋町、神岡町麻生野、高根村中之宿、朝日村見座、乗鞍大雪渓、4日、高鷲村ヤマビコロードWC、清見村藤瀬、魔王岳東北斜面150m谷下、不消ヶ池雪渓、5日、高山市松之木町、同塩屋町(3頭)、久々野町無数河、乗鞍不消ヶ池から摩利支天へ100m、魔王岳東北斜面150m谷下、6日、高鷲村井田橋、高山市塩屋町、丹生川村森部(2頭)岩村町富田、乗鞍不消ヶ池から不動岳へ150m、7日、高鷲村向鷲見(2頭)、同ひるがの、丹生川村百間滝入口付近、同塩屋バス停、同久手高原バス停、同白井、朝日村桑之島、魔王岳東北斜面150m谷下、8日、高鷲村鷲見、同ひるがの、丹生川村飛騨大鍾乳洞付近、上宝村平湯キャンプ場(3頭)、魔王岳頂上から東へ150m下、9日、神岡町東雲、魔王岳東北斜面400m谷下、10日、清見村隣野バス停、上宝村長倉、乗鞍スカイライン7km地点、魔王岳東北斜面400m谷下、11日、揖斐川町岩坂トンネル付近(2頭)、馬瀬村川上、上宝村中尾(2頭)、乗鞍スカイライン7.8km地点、魔王岳東北斜面250m谷下(3頭)、同150m谷下、12日、高鷲村高鷲IC付近、高山市新宮町、白川村飯島、魔王岳東北斜面150m下、13日、八幡町入間、17日、揖斐川町谷汲長瀬、荘川村三尾河、白川村飯島、18日、高山市滝町、19日、乗鞍スカイライン8km地点、20日、高根村高根第一発電所付近、同野麦峠展望台付近、21日、国府町宮地、乗鞍スカイライン6.8km地点、24日、大和村落部、丹生川村坊方、同森部、25日、上宝村一宝水バス停付近、27日、高山市千島町、高根村留之原、28日、高山市山口町JA岐阜高山厚生病院付近、丹生川村町方、30日、丹生川村旗鉾、31日、高鷲村大鷲、高根村上ヶ洞などで目撃されました。

7月の情報 は、1日、高山市石浦町(3頭)、丹生川村久手(3頭)、国府町八日町(2回)、宮川村大無雁(2回)、河合村天生、上宝村葛山、2日、八幡町入間、和良村宮代〜鹿倉の間、河合村中澤上、上宝村荒原、朝日村胡桃島、高根村中洞、3日、高鷲村鷲見、清見村大原、同巣野俣、丹生川村芦谷、白川村荻町、同牛首、恵那市笠置町河合、4日、高山市岩井町、荘川村黒谷、5日、美濃市片知、高山市新宮町、同松倉町、朝日村桑之島、同一之宿(2回)高根村日和田、6日、高鷲村大鷲、白川村御母衣(2頭)、恵那市大井町、乗鞍エコーライン第1カーブ道下40m、7日、美並村高砂、高山市越後町、荘川村野々俣、国府町八日町、古川町高野、上宝村葛山、朝日村一之宿、同野々俣、高根村中洞(3頭)、同中洞子の原、乗鞍肩ノ小屋手前100m、8日、神岡町森茂、9日、美山町神崎、馬瀬村馬瀬、神岡町森茂、10日、上宝村神坂、高根村上ヶ洞、11日、高鷲村鷲見、上宝村中尾(2頭)、畳平お花畑木道の奥、12日、荘川村牧戸、朝日村一之宿、13日、八幡町美山、大和村口大間美、高山市江名子町、荘川村野々俣、朝日村宮之前、高根村阿多野郷、魔王岳東斜面、14日、久瀬村名丸、白川村島、丹生川村小野、同塩屋、荘川村野々俣、魔王岳北斜面、15日、岐阜市西秋沢2丁目、高山市三福寺町、清見村大原、魔王岳北東斜面、16日、高山市滝町、丹生川村塩屋、上宝村新田、乗鞍スカイライン2km付近の谷下(2頭)、17日、清見村上小鳥、上宝村荒原、19日、高根村上ヶ洞、20日、乗鞍スカイライン5.4km地点、畳平お花畑木道から恵比寿方面へ50m、魔王岳東斜面、21日、魔王岳東斜面、夫婦松付近(2頭)、魔王岳北鶴雪渓(3頭)、乗鞍スカイライン2km地点、22日、高山市城山、高根村留之原、大黒岳県境より東100m、魔王岳頂上下東北へ250m、24日、宮川村小谷、国府町上広瀬、宮村苅安(3頭)、高根村猪之鼻、恵比寿岳山頂尾根、25日、久瀬村川上(3頭)、高鷲村上野、同ニューパークひるがの、同大鷲、白川村長瀬、同椿原、高山市越後町、上宝村新穂高ロープウェイ乗り場、同神坂、朝日村西洞、乗鞍お花畑木道南、乗鞍スカイライン7km地点、26日、高鷲村上野、荘川村三尾河、白川村野谷、丹生川村細越、高根村日和田、魔王岳東北斜面200m谷下、27日、白川村大牧、高根村留之原、魔王岳東北斜面150m谷下、乗鞍スカイライン5km地点(2頭)、28日、恵那市長島町、丹生川村瓜田、久々野町無数河、高根村日和田、魔王岳北北東斜面150m谷下、29日、山岡町久保原、高山市岩井町、同新宮町、丹生川村大萱、宮村寺(2頭)、高根村日和田、30日、美並村上田、釜ヶ滝バーベQセンター、明宝村寒水、荘川村野々俣(2回)、宮川村西忍、朝日村桑之島、富士見岳南、エコーライン側の斜面、31日、荘川村野々俣(2頭)、同野々俣、白川村長瀬(2回)、同椿原、清見村巣之俣、丹生川村旗鉾、同久手(2頭)、高根村子の原高原、同上ヶ洞、同日和田、乗鞍岳鶴ヶ沢方面(畳平から550m)、魔王岳山頂東150m下などで目撃されました。

6月の情報 は、1日、本巣町佐原、清見村巣野俣、宮川村小谷、2日、高山市松倉シンボル広場、朝日村上ヶ野・大廣境界、白川村飯島、古川町袈裟丸、神岡町柏原(3頭)、恵那市東野、中津川市阿木町、3日、垂井町平尾、下呂市森、4日、久々野町小屋名、高根村中洞、神岡町東雲、5日、岐阜市石谷、6日、高鷲村大鷲ニューパークひるがの、高山市漆垣内(2頭)、神岡町土、7日、高山市漆垣内(2頭)、国府町宇津江、荘川町六厩、8日、中津川市福岡(3頭)、9日、国府町東門前・宮地境界、神岡町跡津川、10日、馬瀬村井谷、小坂町濁河温泉(3頭)、丹生川村駄吉、朝日村寺澤、同宮之前、高根村中の宿と猪之鼻の境、13日、乗鞍スカイライン3.8km付近の谷下、14日、金山町祖師野(3頭)、小坂町落合、15日、垂井町山林、和良村安郷野、白川村椿原、久々野町小屋名、丹生川村北方、同白井、神岡町東雲、同江馬町、16日、白川村有家ヶ原、高山市岩井町、神岡町瀬戸、同麻生野、上宝村吉野、17日、小坂町旧濁河スキー場、同湯屋、丹生川村森部(3頭)、同大沼、朝日村桑之島(2頭)、18日、神岡町麻生野、恵那市馬場山田、19日、白川村小白川、朝日村桑之島、20日、丹生川村日影、21日、久々野町柳島、22日、高山市滝町、河合村元田、神岡町森茂、同石神、23日、白川村尾神、河合村天生、神岡町佐古、24日、高鷲村西洞高鷲スノーパーク、高山市岩井町、同滝町(2回)、魔王岳北側直下100m、25日、高鷲村大鷲、同鮎立、高山市岩井町、河合村元田、同上ヶ島、高根村猪之鼻、26日、荘川村新渕、27日、八幡町河鹿、古川町畦畑(2頭)、28日、馬瀬村川上(2頭)、29日、小坂町濁河温泉、同落合、同がんだて公園河川敷、同赤沼田(2頭)、高山市城山、同滝町、丹生川村根方、30日、荘川村野々俣、同町屋と新渕の境、古川町高野、同杉原などで目撃されました。

5月の情報 は、3日、久々野町小屋名、4日、久々野町小屋名、神岡町柏原、6日、久々野町小屋名、7日、金山町下沓部、久々野町小屋名、上宝村蔵柱、8日上宝村荒原(2頭)、10日、上宝村本郷、12日、上宝村荒原、14日、丹生川村日影、上宝村荒原、15日、丹生川村日影、16日、丹生川村日影、18日、乗鞍スカイライン1.7キロ地点谷下、19日、恵那市飯地町福原尾、河合村元田、22日、白川村島、同保木脇、24日、久々野町柳島、宮村一之宮、丹生川村小野、上宝村荒原十三墓峠、25日、河合村稲越、26日、神岡町麻生野、29日、高山市片野町平和霊園墓地、丹生川村小野琴水苑口バス停などで目撃されました。

4月の情報 は、1日、宮川村小豆沢、3日、上宝村長倉、河合村舟原、9日、宮川村巣之内、同種蔵、12日、上宝村在家、14日、神岡町和佐府、16日、白川村芦倉、22日、神岡町緑ヶ丘(2回)、23日、河合村保、宮川村禰宜ヶ澤上、26日、丹生川村小野公民館、宮川村落合、同種蔵、同小谷、27日、丹生川村小野(根方発電所−2頭)、白川村長瀬(2回)、28日、中津川市福岡などで目撃されました。

1〜2月の情報  平成27年に入り、クマが目撃されることのめったにない1〜2月にも岐阜市三田洞東、根尾村板所、福岡町長瀬、同田瀬、恵那市長島町、蛭川村などで出没情報がありました。

令和4年(2022)の出没情報は、⇒コチラから
令和3年(2021)の出没情報は、⇒コチラから
令和2年(2020)の出没情報は、⇒コチラから
平成31年(2019)の出没情報は、⇒コチラから
平成30年(2018)の出没情報は、⇒コチラから
平成29年(2017)の出没情報は、⇒コチラから
平成28年(2016)の出没情報は、⇒コチラから
平成26年(2014)の出没情報は、⇒コチラから

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三県またぎのクマ追跡に終結宣言(宣言の内容は、下記に記載)


私は、数年前まで岐阜、三重、滋賀県を中心に山歩きをしてきたが、三重県北部にはクマはいないと信じてきた。ところが、養老山系の西側の三重県いなべ市でクマがワナにかかったというのだ。詳細は次のとおり。

三重県は平成27年5月28日、同県いなべ市内で捕獲したツキノワグマを連絡なく隣接する滋賀県多賀町に放したとして、滋賀県に謝罪した。放獣場所から約6キロ離れた多賀町では27日未明、無職女性(88)がクマに襲われて、顔の骨を折る重傷を負った。同一のクマかどうかは不明だが、多賀町内では最近10年間でクマの目撃が1例しかないことから、滋賀県は三重県の放ったクマの可能性が高いとみて厳重抗議した。
三重県によると、5月17日、いなべ市北勢町の山中でイノシシ捕獲用のおりに体長約1.4メートルのツキノワグマ(雄)がかかった。三重県職員は、いなべ市内に適切な場所が見つからなかったという理由で、同日、隣の滋賀県多賀町の山中で逃がした。職員らは滋賀県内であることを認識していたが、滋賀県側には連絡しなかった。滋賀県自然環境保全課は「県外に放つことなど、常識的にあり得ない」と憤る。
三重のマニュアルではクマを放す際、「発信機を装着して奥地に放す」となっていたので、事件の翌日、調査したところ、多賀町から東に約23キロ離れた岐阜県海津市南濃町の山林で発信機の電波が確認された。発見次第、殺処分するというが、6月1日現在、見つかっていない。海津市では警察、消防、学校関係者らが対策に追われている(以上、毎日・中日新聞より)。

フジテレビの「とくダネ!」では、5月29日の「小倉が斬るニュース」のコーナーでこの話題を取り上げた。冒頭、MCの小倉智昭氏は「さぁこれね、現場は大変なんですけどね...」と切り出し、続けて「笑っちゃうんですよ」と紹介した。88才のおばあさんが大ケガしているのに、どこがおかしいのか?。同氏の見識を疑う。

《追記》6月2日、毎日新聞が伝えるところでは、その後、再び県境を越えて三重県いなべ市北勢町の山中(養老山の南、岐阜県境近く)から電波が確認された。
いなべ市のHPでは、6月7日(日)、大垣市上石津町の山中(養老山地の西側)に移動したことが確認されたため、43人体制で捕獲作業を行った。この日は見つけることができなかったが、9日(火)には、養老町柏尾(養老山より北)の民家から500mの位置に接近したので、養老公園を臨時閉園、養老登山道を通行禁止にして警察、猟友会が警戒に当たった。その後、7月にかけて三重県北勢町、岐阜県大垣市上石津町、同県養老町、同県海津市南濃町、同県垂井町、同県揖斐川町、滋賀県多賀町、同県東近江市などを転々としている。この方面への山行きには、最新の情報を確認され、ご注意を。



三重のクマ冤罪か? 女性襲撃の真犯クマは別に

三重県は6月24日、DNA検査の結果、放したクマと女性を襲ったクマは別の個体と判明したと発表した。同県獣害対策課によると、DNA検査は多賀町の要請を受けて実施。女性が襲われた現場で採取された体毛と、放獣したクマから採取していた血液を国立研究開発法人森林総合研究所で検査していた。その結果、遺伝子型が異なることが分かったという。同県はクマを捕獲し殺処分する方針を示しているが、検査結果を受け、24日にいなべ市、桑名市、海津市、養老町、大垣市、岐阜県の関係自治体と今後の対応を協議した(三重県公式Webサイト参照)。
21名が参加し協議の結果、結論は出ず、各自治体が持ち帰って検討し、再度、協議するとか。

《終結宣言》事件の端緒から2ヶ月以上が経過し、このクマが人里に姿を現すことなく経過し、危害を加える可能性が小さいこと、またDNA検査により、多賀町で人を襲ったクマでない可能性が高いことなどから、三重県は平成27年8月7日、クマの所在地調査と情報提供の終了を伝えた。
「クマの所在地調査の終了について」(三重県のHP/滋賀県多賀町で発生したクマによる加害事故について)
「養老山地で生息が確認されたクマについて」(海津市のHPにリンクされていた資料)



三重県津市白山町でもクマを捕獲、いなべ市とは別のクマ

6月19日、16時40分頃、津市白山町川口でイノシシの捕獲用に設置した箱檻に、ツキノワグマが捕獲されたとの情報があり、津市職員が現地を確認したところ、体長1.5m程度の成獣のツキノワグマが捕獲されていることを確認した。なお、このクマは5月17日にいなべ市で捕獲されたクマとは別個体だった。
このクマは、5月23日、津市白山町地内の山中に放たれた(三重県公式Webサイト参照)。
これまで三重県でのクマの目撃例は、紀勢東紀州以外では、あまり聞くことがなかったが、今後は岐阜県の山だけでなく、鈴鹿、布引への山行きにも、十分な注意と備えを。



以下は、岐阜県に「クマ出没注意報」が発令されたときの注意事項。

◎予防策としては、鈴やラジオなど音の出るものを身につけるなど、クマと遭遇しない工夫が必要。ほかにも単独行動は避け2人以上で行動する。新しい糞や足跡を見つけたときは、すぐに引き返す。残飯は必ず持ち帰る(味を覚えさせない)ことが必要です。そのほかの注意点は、次のとおり。

■クマの注意点(森林総合研究所野生動物研究領域)
【出合わぬために】
・出没情報のあった場所に近づかない。
・山とつながっている林や川沿いのやぶでは特に注意する。
【クマに出合ったら】
・背を向けず、目を合わさず、ゆっくり後退する。
・大声を出したり走って逃げたりしない。
・襲われたら両腕で顔や頭の大ケガを避ける。

【遭遇したら…「死んだふり」はダメ 三重県で学習会】
「今こそ知ろう!ツキノワグマとのつきあい方」と題する学習会(NPO法人県自然環境保全センター主催)が6月27日、三重県菰野町の御在所岳にある「ございしょ自然学校」で行われた。講師役の農学博士、橋本幸彦さん(46)は「人がいることをクマに知らせ、遭わないようにすることが一番大事だが、ばったり遭ってしまったら、目を合わさずに後ずさりして」とアドバイスした。(以上、平成27年6月28日、毎日新聞より)

《啓発ちらし》⇒「岐阜県のツキノワグマ」(岐阜県作成)

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